第6話 島民増えた

リーフィアがいなくなって寂しさを感じながら、テントにもどった。

すると、ケンチ―さんが待っていた。


「ケンチ―さん」

「しおりさん、橋ができてこそ島も少し広がったので島民を増やそうと思います」

「そうなんですか?」

「どういう人がいいとか希望はありますか?」

「え? 希望ですか?」

「ある程度なら希望は通ります」


そうなの~


「じゃあ、かわいい人とか、かっこいい人とかなんて……」

「わかりました。そう伝えます」


え?

いまのでいいの?

まあ、いっか。


「しおりさん、楽しみにしていてください」

「あ、はい」


そういうと、ケンチ―さんはもどっていってしまった。


どんな人がくるんだろう~

島民が増えたら、また楽しくなるな~


――――


そろそろ家を大きくしよう。

テント生活とは、おさらばだ。


よし、役場にむかった。


「ケンチ―さん」

「はい、しおりさんどうしましたか?」

「家を大きくしたいんですけど……」

「わかりました。どのぐらいにしますか?」

「金額はどんな感じですか?」

「この大きさだと500000PINです」

「ん……わかりました。これでお願いします」


お金は貯めていたのでなんとかなりそう。


「かしこまりました。明日には改築されています」

「明日ですか?」

「はい」


ゲームと同じ感じで早いな。


「早いですね」

「はい。しおりさんが寝ている間に専門家たちが大人数で建ててくれます」

「そうなんですか」


専門家が大人数って、どんだけの人がくるんだろう。

わたしが寝ている間ってことは夜中だよね。

こっそり見れるかな~


これで、家が大きくなればリーフィアがもどってきても広々使えるな。

そんなことを思ってしまった。


疲れてベッドに横になった。


――――


はっ! 

目が覚めた!

どのくらい寝たんだろう。


えっ?

周りを見渡した。

家だ!

テントじゃない。

家だ。

窓がある。

窓から外がみえる。

外にでてみた。

すると、家だ。

赤い屋根の家になっていた。


やったー


「しおりさん」


ケンチ―さんがやってきた。


「ケンチ―さん、こんにちは」

「こんにちは。改築おめでとうございます」

「ありがとうございます」

「これはお祝い品です」


そういうと、ケンチ―さんは可愛いリースをくれました。


「わぁ、可愛い」

「気に入ってくれましたか?」

「はい、ありがとうございます」


わたしはさっそく、ドアにかけた。


「いいですね~」

「うん、可愛いです」

「そうそう、しおりさん。新しい島民のかたがふたり増えました」

「そうなんですか?」

「はい、うれしいですね」

「会いにいってきます」

「はい、そうしてください」


わたしはさっそく、携帯で位置を確認した。

すると、橋を渡ってすぐのところと階段がないといけないところに1軒建っていた。

どうやっていくんだろう。

まあ、とりあえず会いにいった。


橋を渡った。

こっちの方はまだ草がいっぱいだな~

草むしりしないと。


すると、家が見えてきた。

テントではなくて家だ。

最初から家なのか~

いいな~

たしか、ゲームでもそうだったな~


トンットン!


どんな人がでてくるんだろう。

楽しみだな~


「はい」


女の人だ。

ドアがあいた。

すると、女の人でうさぎのような耳がついていた。

うさ耳。


「どなたですか?」

「あ、わたしこの島にすんでいる、しおりといいます」

「しおりさん」

「はい」

「わたしはルナチといいます」


とっても可愛い。


「よろしくお願いします」

「こちらこそ、よろしくお願いします」

「もしよければ、お茶でもいかかですか?」

「はい、よろこんで」


わたしは家にあがりお茶をもらった。


ルナチの部屋は花柄で統一されていて、とても可愛い部屋だった。

わたしはこの島のことを話した。

ルナチは熱心にきいていた。


「ルナチはどうしてこの島にきたの?」

「島の評判をきいて住んでみたいと思いました」


評判とかあるの?

ふ~ん。


「ルナチ、そろそろいくね」

「はい、今日は来てくださってありがとうどざいました」

「こちらこそ、また遊びにきてもいい?」

「はい、もちろんです」


わたしはもうひとりの人の家にむかった。


地図で確認しながらきた。

この辺だな~

やっぱり、この上にのぼるんだ。

どうやってのぼるのかな?

よじ登っていいのか?

すると、なにか植物のつるで降りてくる人がいた。


「あの~」

「ん?」


しかの角がはえていた。

新しい島民か?


「あの~引っ越してきたかたですか?」

「うんそうだよ」


軽いな。


「ここの人?」

「はい」

「ぼく、ブルーシーっていうんだ」

「ブルーシー」

「うん、よろしくね」

「はい、よろしく」

「ぼくに会いにきたの?」

「うん」

「階段がないから、このつるを使わないといけないんだ」

「そうなんだ」

「つるを登って、遊びにきてね」

「あ、うん」

「じゃあね」


ブルーシーはいってしまった。


階段かあ~

また、考えよう。


でもふたりともいい感じの人!?でよかった。

家にもどろっと。

ついでだから、こっちの海を見て行こう。


わぁ!


貝殻がいっぱい。

明日にでも集めにこよっと。


ちょっと遠回りをして帰った。

すると、家の前にだれかがたっていた。

いや、飛んでいる。


リーフィア?


「しおり!!」

「リーフィア!!」


わたしは走って近づいた。

そしてリーフィアの手をとって喜んだ。


「どうしたの? 帰ったんじゃなかったの?」

「うん、帰ったよ。でも、戻ってきた」

「え?」

「しおりと一緒にいたくて、戻ってきちゃった」

「いいの?」

「うん、今度はちゃんと了解を得てきたんだよ」

「そうか。うれしい」

「ずっと、一緒にいられるね」

「うん、ずっと一緒にいよう」


わたし、ずっとここにいられるのかな?

ふと、そんなことを思って不安になった。


でも、いまはリーフィアとの再会を喜びたい。

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