第3話 竜の知り合い
『それで、フルール、聞いてほしい事がある。一旦我は竜の街に行く』
「竜の街って、フルールは行けないんですか?」
『行くことは無理だろうな。竜は人間の事を嫌っているからな』
「そうですか。じゃあ、フルールはお留守番しています」
フルールが我の嫁に来た時に話そうとしていたが、竜の街はどうやら行けるようだ。しかし、フルールにひとつ嘘をついた。
それは、竜は人間の事、別に嫌っていない。ただ単に竜の街は竜達が見せられない状態の輩が多いから連れて行けないだけだ。
『では、行ってくる』
「留守電は任せてください」
竜の街までひとっ飛びした我は、竜の街で人間用の貨幣に換金した。そこで、知り合いにであった。
『ルジェ、人間用の貨幣に換金した所見たけど、かなり大金だったわね。いつもの生贄とはわけが違うの?』
『カルラか。まぁ、ちょっと、な』
『本当は、どうなの?そこんところ』
『ほっといてくれ』
『まさかじゃないけど、あんたの所は少女が送られるから、可愛い子が当たって結婚した、とか、さすがにないわよね?』
『ほとんど正解だな。どこで見てた?』
『え〜、本当にそうなの〜?ルジェ、やるじゃん』
『言わなければ、良かった』
我の知り合いのカルラに会った。カルラには我が結婚した事も見抜かれた。まぁ、どの道カルラの勘はずば抜けすぎて、バレただろうな。どこで見ていると、何度言ったところか。
『そろそろ我は帰るぞ』
『今度、そっちに行くから楽しみにしていて』
『来なくていい』
こうして、住処に帰ったが、どっと疲れた。フルールを見ていると癒されるな。
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