第6話 すっかり裏切りドスケベ聖女になっちまって


モニターでセイレーンの動きを見ていると


「くっ!何だこのゴブリン!強……ぐあっ!」


1階層に設置したハイゴブリンでいきなり防戦を強いられているセイレーン。


「はっ、しょせんはその程度かやはりな」


俺はルゼルの頭を撫でてから後はよろしくと言い残して1階層に降りていく。


「がっ!」


丁度1階層に降りるとセイレーンがゴブリンに殴られて壁に衝突していたところだった。

身体中ボロボロでもう立ち上がれないらしい。


「ブモーーーーー!!!!!!」


棍棒を持って追撃を畳み掛けようとするゴブリンに


「待てよ」


そうやって手をかざすとゴブリンはピタリと動きを止めて俺を見るなりセイレーンから距離を取りズシリと仁王立ちをする。


俺はそのままセイレーンに近付くと彼女も俺に気付いたようで顔を上げた。


「ふぁ、ファラン、何故貴様がここに……」


口から血を吐くセイレーン。

それから


「聞いたぞ聖女の件。貴様、あの子が泣いていたぞ?あの時の記憶が忘れられない、と」

「知らぬな」


そう言って笑うとセイレーンの右手をナイフで突き刺して壁に固定する。


「ガァァァァァァァァ!!!!!!!」

「苦しそうだなセイレーン」


そう言いながらボロン。

俺はその場で俺だけの立派なマグナムを突き出す。


「どうよ。立派なものだろう?俺のマグナムは」

「そ、その汚いものを見せるな」

「ぞ〜さんぞ〜さん。おーはなが長いのね。ぱおーんぱおーん」


マグナムを揺らして遊ぶ。

べちべち。


セイレーンの頬をマグナムで撫でる。


「この銃口が目に入らぬかよ。俺のマグナムの味ちゃんと覚えろよ?」

「くっ……殺せ」

「お前殺してもらえると思ってんのかよ」


ガッと首を軽く掴む。


「こ、殺せ」

「だからさぁ」


ザン!

俺は剣でセイレーンの服を切った。


パラパラと落ちるセイレーンの服。

今の一撃で血など垂れていない。


俺の剣技は完璧、というわけだ。


「楽しませてくれよセイレーン」


俺は伝説の聖剣エクソカリバーをセイレーンに突きつける。

ピトッ。

ズブッ。


「ぬ、抜けよ!貴様ぁ!この場面で何をふざけている!その錆びた剣を私から抜け!」

「おいおい、抜いてもらえると思ってんのかよ。今まで散々いじめられてきたんだから、やり返さないとなぁ?ちゃんと」


これでも我慢してたんだぜ?

こいつらプリプリのケツを振っておっぱい揺らしながら俺の前を歩きやがって。


こっちの事情も理解して欲しいもんだ。


「おいおい、お前も初めてかよセイレーン」

「ぬ、抜けよ!ゲス!」

「抜いてください、じゃなくて?そんなことより優しくしてください、くらい言ってみろよ?」


まぁいいや。

好きに遊ばせてもらおう。


ルゼルには可愛そうで出来ないこともしてみる。


「お前頭緩そうだから首絞めてやるよ。ほら、ちょっと気持ちいいだろ?首締められると」


軽く、な。


「わ、私は、屈さ……ないぞ!!」

「早く屈しちまえよ。俺のマグナムの味はすげぇだろう?」


マグナムでセイレーンを撃ち抜く。


「あ、熱い!!!」

「ふぅ、銃口に血が付いちまったな」


さて、どうしたもんかと思っていたら黒の塔の入口が開いた。

そちらに目を向けると、聖女のヒルダが立っていた。


「ひ、ヒルダ?!た、助けてくれ!」


目が死んでいるような感情のない目でヒルダが歩いてくる。

ヨロヨロと大丈夫か?あいつ。


「す、すまない。油断をしてしまった!ヒルダ!助けてくれ!!右手をナイフで貫かれてる!ヒールしてくれ!」


セイレーンがそう叫んでいるが


「ヒール」


ヒルダがヒールしたのは俺だった。

マグナムにまた弾丸が装填される。


そこでやっと色を取り戻すヒルダの目。


「ふぁ、ファラン……あなたの味と臭いが忘れられないの。私を捨てないで……」


そうして俺のマグナムの汚れた銃口を掃除していくヒルダ。

それを見たセイレーンが叫ぶ。


「き、貴様ぁぁぁぁぁ!!!!ファラン!!何をした?!!!」

「俺は何もしてないさ。こいつが勝手にやってるだけ」

「ファラン……もっと弾丸を打ち込んで欲しいな」


そう言ってセイレーンを無視して壁に手を着くヒルダ。


「ドスケベ聖女がよ。俺は忙しいんだがな」


そう言いながらとりあえずセイレーンから入手した子を食べる。


【聖騎士セイレーンの子を食べました。力を吸収します】


【聖騎士の誓い、聖騎士の誇り……などのスキルを獲得しました】


【レベルが上がりました。レベル58】


「おいおい、ヒルダ。俺のマグナムが欲しければ誠意ってもんを見せたらどんだよ。例えば俺に忠誠を誓ってることを証明するとかな」

「は、はい。ファラン。お待ちください」


そう言ってヒルダが杖を取り出すとセイレーンに向けた。


「くっ!正気じゃないな!」


セイレーンは壁に縫いつけた手を無理やり剥がして逃走を始めた。

そんなことをしては傷口が余計に抉れるだろうに。


「おのれ!ファラン!」


そう叫んで黒の塔を出ていくセイレーン。

逃げられたか、ここの事は知られるだろうが問題ない。


冒険者が増えれば増えるほどここに来る女の数もまた多くなる。

そうすれば俺は子食いし放題になるわけだ。


俺は子食いの神サトルヌスを超える!

そう、サトルを超えるのだ!


沢山の子を喰らい俺はどんどん強くなる。

つまり女を食って汚して犯して、俺は最強への道を突っ走るのだ。


「ファラン?まだなの?私、初めてだったのに、こんなにもファランのマグナムが忘れられない……あなたのマグナムから出るシコチン信号を辿ってここまできたのです」


どんな信号だよ。俺のマグナムからそんな信号が出てんのかよと思ったけど。

瞳をハート型にしているヒルダ。


すっかり俺の伝説の槍グングニルに貫かれた時の味を忘れられないらしい。


「仕方ないなヒルダ。来なよ。もっとくれてやるよ」


そう言うと俺はヒルダと奴隷契約をしてから、背中に手を当ててマスタールームへと戻ることにした。


奴隷契約をすれば奴隷は俺を裏切れなくなる。


ルゼルに断ってからヒルダの手を壁につかせた。


「早く早く、くださいよファラン。それがないと私は」

「このドスケベ聖女が!これが欲しかったんだろ?!」


くぅ。最高だぜ。童貞をくれてやった相手は別格な気がするなぁ。

やがて


「ハァ……ハァ……」


ヒルダがズルズルとその場に座り込んだ。

俺の手には子が握られていた。


一定時間待てばもう一度回収出来るようになるのだろうか?

面白いなこのスキル。


ガリッと子を食っているとヒルダがまた掃除を始める。


「もっともっと欲しいですファラン」


またヒールをかけ始める。

その様子を見ていたルゼルが俺の腰にしがみついてきた。


「ず、ずるいですよ!」


仕方ない。

防衛戦が始まったらしい。


ちなみに俺は相棒のマグナムに名前をつけることにした。

暴帝チンスタンティヌス、と。



本日のクエスト詳細


クエスト名:【万年発情帝国】性都チンスタンティノープルの防衛

クリア条件:ルゼルとヒルダからの攻めを朝まで耐え抜く

報酬:0

依頼主:暴帝チンスタンティヌス

クエスト詳細:2人の性欲魔人に攻められておる!誰か助けろ!!

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