12月25日

 君と待ちに待った、クリスマス。

 病院の人が気を利かせてくれたのか、カップケーキを出してくれたんだ。僕の分までね。

 ありがたく受け取って、病室で小さなパーティを開いた。カードゲームなんかもしたよね。


 ひと段落ついたころ。

「ねぇ、キス、して?」

 君から突然言われた。

 顔を赤らめて、恥じらいながら言っている様子がとても愛おしくて。

「いいよ」

 いつか失ってしまう、君を感じるように。

 午後7時。

 少し早めの甘い時間。

 君の唇に、優しく、甘く。

 キスを落とした。

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