7月15日

「私ね、もうすぐ死んじゃうの」

 突然、いわれた言葉だった。

 悲しそうに、あきれたように君は笑った。

 その姿は、夕日に当たっていてとても綺麗だった。

 その彼女がとても愛おしくて。手放したくなくて。

 けれど儚くて。すぐに消えてしまいそうで。

 僕は彼女を抱きしめた。

「それでも僕は、君を愛すよ」

 君は困ったように、嬉しそうに笑った。

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