君を、いつか、失ってしまう。

蒼下日和

プロローグ

 この日記は、もう死んでしまった彼女を、忘れないために記すものである。

 ……否、すまない。先ほどの言葉を訂正しよう。

 彼女は死んでなどいない。人としてこの世に存在しないが、彼女は生きている。

 彼女は、私の心の中で生きている。

 私が死なない限り、忘れない限り、彼女は永遠に不滅なのだ。

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