第11話 おっさんを怒らせてはいけない

 魔王城での仕事を終えて日本に戻ってきた薫は、そばを打っていた。


 佐月が食べたいと言ったからだ。薫の手打ちそばを食べなければ原稿が上がらないとも言っていた。


 そんなわけがないのだが、そこまで言われたら作るしかないだろう。


 打ち終わったそばを包丁で切りそろえていく。


 ある程度できたところで手を休めた。


 マルナを見る。


 薫と同じエプロンを身につけ、先ほど薫が打ったそばを切っている。


 たどたどしい手つきだったが、一生懸命さは伝わってくる。


 だが、あまりにも不揃いだった。


 このままでは仕上がりがよろしくない。


「あの、マルナ。僕がやりましょうか?」


「駄目。わたしがやる。これはわたしがカオルに任された分だから」


「ですが、その」


「がんばるから」


「え?」


「がんばるから、続けさせて。……駄目?」


 獣耳がぺこっとうなだれている。


 自分でも不出来であることはわかっているのだろう。


 それでもマルナはやりたいのだ。


「……いいえ、駄目じゃありません」


「ありがとう」


「ただ、お願いがあります。僕にマルナの手伝いをさせてください」


「手伝い?」


「ええ」


 マルナの後ろに回って、薫が包丁を動かすのだ。


 切るのはマルナの役目。


「どうでしょうか?」


「それはいい! さっそくやる!」


 というわけで、やった。


「どうです? ちゃんと切れていますか?」


「切れてる! すごい!」


「それはよかったです」


 そんなことをやっていたら、クリムが現れた。


「ごめんくださいませ――って、何をしているんですの!? 私だってまだカオル様にそんなふうに抱きしめてもらったことなどないというのに!」


 言われてみれば、確かにマルナを抱きしめているようにも見えた。


 だが、


「違いますよ、クリムさん。これはそばを切っていただけです」


「……はっ、確かにそうですわ」


「誤解が解けたようで何よりです」


「ですが、うらやましいことには変わりないですわ!」


「え?」


「私も切りたいですわ!」


 どうしてそうなるのか。


「マルナさん、代わってくださいですの!」


「それはできない」


「どうしてですの!? カオル様を独り占めするなんてずるいですわ!」


「クリムが何を言っているのかわからない。こうしてもらわないと、わたしはうまくそばが切れないだけ」


「……なるほど、そういうことですの。なら、早く切っちゃってくださいませ。そして次は私の番ですわ!」


 よほどそばが切りたいらしいと思う薫は、クリムの乙女心がまったくわかっていなかった。


 そしてマルナが切り終わり、クリムに代わったのだが。


 クリムは思いのほか器用にそばを切ってしまったので、薫の手伝いは必要なかった。


「私としたことが、ついカオル様にいいところを見せようとして……! 私のばかばかっ!」


「クリムさん、すごいですね。初めてでこんなに綺麗に切れるなんて。尊敬します」


「そ、そんなに言われると恥ずかしいですわ!」


 クリムの機嫌があっという間に直るのだった。


 切り終えたそばは、容器に入れて保存しておく。


 あとは食べる時にゆでればいいだけだ。


「それでクリムさん。どうかしましたか?」


「カオル様に用事があったのですわ」


「僕にですか? もしかしてまだ魔王代理としての仕事がありましたか?」


 クリムが首を振る。


「デートしてくれるという約束のことですわ」


 マルナが家族になったとみんなに紹介した時のことを、薫は思い出した。


「……しましたね、約束」


「それで、いいお店が見つかったから一緒に行きたいのですわ」


「なるほど。そういうことですか。ですが、うーん……」


「何か問題でもありますの?」


「あ、いえ、問題というか。ちょっと疑問がありまして」


 首をかしげるクリムに、薫は言った。


「その、そんなに僕とデートしたいですか? 僕は冴えないただのおじさんですよ?」


「そんなことありませんわ!」


「カオルはいいところがいっぱいある!」


 クリムと、それにマルナが声をそろえて言った。


 その勢いに、薫はたじたじになる。


「カオル様の笑顔はとても素敵ですわ」


「そう。作ってくれるご飯がすごくおいしい」


「カオル様はみんなに頼りにされていますわ」


「そう。掃除が好きで、どこでもピカピカにする」


「誰でも受け入れる、包容力をお持ちですわ」


「そう。洗濯が好きで、カオルが洗ったものはすごく気持ちいい」


「――って、マルナさん。あなた、私の言葉に頷いておきながら、まったく関係ないことを言っているじゃありませんの!」


「?」


「首をかしげても駄目ですわ! かわいらしいですわね!」


 怒るのか、褒めるのか。どっちなのか。


「マルナさん、教えてくださいませ」


「何?」


「さっきから言っていることですけど、それ、カオル様のいいところですの?」


 それは薫も思っいてた。


「何を言っている。すごくいいところに決まっている」


 マルナにはそうらしい。


 独特の感性に苦笑しつつも、獣耳をピコピコ動かして自信満々な姿を見れば、うれしくないわけがなかった。


「とにかく! カオル様はとても素敵ですわ! だから私はカオル様とデートしたいのですわ!」


 面と向かって、しかもほんのりと頬を赤く染め上げてまで言われたら、応えないわけにはいかないだろう。


「わかりました。いきます。……ただ、あまり期待しないでくださいね。僕、そういうのにまったく慣れていないものですから」


「ふふ、大丈夫ですわ。私がきちんとエスコートしますから」


 そういうことになった。




 ◆




 翌日。


 クリムに指定された時間に、薫は魔王城の前に来た。


 いつもの一張羅ダークグレーのスーツで行こうと思ったのだが、クリムとデートするということをマルナから聞きつけた佐月によってコーディネートされた。


 今の格好はラフなジャケットに、ジーンズ。


 自分では似合っていると思っていない。


 だが、現れたクリムには好評だった。


「カオル様、素敵ですわ! かっこいいですわ! そういうカオル様もいい感じですわ!」


 褒めすぎである。


 だが、うれしくないわけではない。


「ありがとうございます、クリムさん。そういうクリムさんも素敵ですよ」


 一言で言えば、ピンクのパステルカラーのゴスロリだ。


 クリムの愛らしさが存分に発揮されている。


「お世辞でもうれしいですわ」


「お世辞なんかじゃありません。本当のことですよ」


「ほ、本当のことですの?」


「ええ、そうです。今日のクリムさんはとても素敵です」


「……そ、そういうことをさらりと言えてしまうところが憎らしいですわっ」


「え?」


 クリムが何か言ったような気がしたのだが。


「何でもありませんわ!」


「そうですか」


「ところでカオル様、一つお聞きしたいことがありますの」


「何でしょう?」


「どうしてマルナがいるんですの!?」


 そう。薫の隣にはマルナがいたのだ。


 マルナは不思議なものを見る目をクリムに向けた。


「家族はいつも一緒にいるもの」


 ちなみにマルナも、いつもと違っておしゃれをしていた。


 ふわふわのシフォン系で、かわいらしさがいつもよりアップしている。


「マルナさんに聞いた私がバカでしたわ……」


 がっくりと肩を落としたクリムだったが、すぐに持ち直す。


「まあ、いいですわ。将来、私はカオル様と結婚します。そうしたらマルナも着いてきますし、その予行演習だと思うことにしますわ」


「がんばれ」


「どうして他人事ですの!?」


 マルナとクリム。


 顔を合わせるたびにかみ合わない衝突を繰り返しているが、結局のところ仲はいいのだと、薫は思った。




 ◆




 気を取り直したクリムに案内されたのは、魔王城から普通ならば馬車などで4時間くらいかかる距離にある街。


 しかし、薫たちはその距離を、クリムによる転移魔法で一瞬で移動した。


 マルナは魔族の街が珍しいようできょろきょろしている。


「よそ見していると迷子になりますわよ」


「なら、こうすればいい」


 マルナがクリムの手を取った。


「これで迷子にならない」


「迷子になるのはマルナさんですわ!」


「恥ずかしがる必要はない。大丈夫」


「恥ずかしがっているわけじゃありませんっ! ……もういいですわっ」


「クリムは恥ずかしがり屋」


 クリムと手をつなぎ、そんなことを言うマルナはうれしそうだった。


 それに、クリムもまんざらでもなさそうである。


「カオル様とのデートだったはずなんですのにっ」


 そんなことを口にしながらもだ。


 微笑ましく思う薫の口元は緩んでしまうのだった。


「それで、クリムさん。どこに行くのですか?」


「ちょうど見えてきた、あそこのお店ですわ」


 そこは雰囲気のいいカフェだった。


「それで、ここはスイーツに力を入れているとかなのでしょうか?」


「どうでしょう。特においしいという話は聞きませんわ」


「なら、食事系に強くておいしいとか?」


「そういう話も聞かないですわ」


「…………では、なぜここに来たのでしょう?」


 確か、いいお店を見つけたとクリムは言っていたと思うのだが。


「それは、このお店でデートしたカップルは結ばれると評判だからですわ!」


 とてもクリムらしい理由だった。




 ◆




 カップルが結ばれるというテラス席に陣取った薫たち。


「ふふ、これでカオル様とカップルになれますわ!」


 すっかりご満悦のクリムに、薫は苦笑した。


「そんなに僕のようなおじさんが好きですか?」


「違いますわ、カオル様。大好きなのですわ」


 好きではなく、大好き。


 あまりにもストレートな告白である。


「え、えっと、その、恐縮です」


 35歳童貞の薫がうろたえるのは当然だった。


 クリムはそんな薫を愛おしそうに見つめていたが、そう思わない人物がいた。


 マルナではない。


「おっさんが照れる姿とか気持ちが悪いな」


 薫たちのすぐ後ろに現れた、ダークエルフの集団だ。


「今、聞き捨てならないことを言ったのは誰ですの?」


「俺だ」


 答えたのは、先頭に立っていたひときわ鋭い目つきの者だった。


「そう、あなたですの。では――死んでくださいませ」


 クリムがまとう気配が変わる。


 薫と一緒に過ごすことで醸し出していた甘々な雰囲気が一気に引っ込み、絶対零度の殺意がほとばしる。


 魔王四天王の一角が放つ殺意を浴びて、周囲が騒然となる。


「わたしも許せない」


 そう言ってマルナが立ち上がる。


 髪の毛が輝き始めているのを見れば、本気であることは、もはや疑いようもない。


「はっ、そうやって女に守られているような奴でもつとまるとか、魔王代理というのは簡単なんだな!」


「どうやら一回死ぬくらいでは飽き足らないようですわね。わかりましたわ。いいでしょう。あなたは千回以上殺します」


 ものすごい宣誓だ。


 その言葉が決して誇張ではないことは、クリムの放つ気配が物語っていた。


「クリムさん、落ち着いてください」


 薫はクリムの肩を掴んで、落ち着かせた。


「ですが、カオル様……!」


「彼らはどうやら僕に何か言いたいことがあるみたいですから」


 その言葉に、ダークエルフたちは頷く。


「そういうことですので、僕は彼らの話を聞きたいと思います」




 ◆




 カフェに迷惑をかけるわけにはいかないと、広場に移動した。


 そこで薫はダークエルフの集団と対峙する。


 話を聞けば簡単だった。


「要するに、僕が魔王代理であることが納得できないということですか」


「ああ、そうだ」


「では、あなたがやりますか?」


 クリムとマルナが驚く。


 薫が何を言っているのか信じられない。そんな顔をする。


 それはダークエルフたちも同じだった。


「ほ、本気で言っているのか……?」


「ええ。僕よりも相応しい人であるなら、僕は喜んでその場を譲りましょう。もちろん、魔王である姉さんの許可も取ります」


「なら……!」


 ダークエルフが笑顔になる。


 自分こそが魔王代理に相応しい。


 そんな思いがはっきりと、その顔には滲んでいた。


「ただし、一つだけ条件があります」


「条件だと? 何だ、言ってみろ」


 傲岸不遜に言い放つ彼は、すでに魔王代理になったかのようだった。


「魔王代理は、魔王の代わりに、大事な仲間である魔族を、モンスターたちを守るだけの力がなければいけません。その力――あなたにありますか?」


「力? 力だと? 笑わせてくれる! 少なくともおっさん、お前よりはずっとあるさ!」


「では、それを証明してください」


「いいだろう。だが、どうやって証明する?」


「僕を倒すんです。僕より力があるというなら、簡単なことでしょう?」


「おいおい、おっさん……あんた、正気か?」


「ええ、もちろん。正気ですよ」


「はっ、いいぜ。やってやる! 最初に言っておくが手加減はできないぞ?」


「問題ありません。本気の全力できてください。そうでなければ意味がありませんから」


 ダークエルフが邪悪に笑う。


 その笑みを見てクリムが叫ぶ。


「駄目ですわ!」


 ダークエルフという種族は四天王には及ばないが、それでもかなりの強さを持っている。


 佐月のように聖女召喚されたわけではない薫は、特別な力を持っていない。


 要するにただの人間だ。


 勝てるわけがない。殺される。


 止めなければいけない。


 なのに、信じられないことを言う人物がいた。


 マルナだ。


「カオルなら大丈夫」


「マルナさん、何を言っているんですの!? カオル様が心配じゃないんですの!?」


「心配する必要ならない」


 あんなに薫を慕っているというのに、この言葉。


 クリムは薫を大事に思っているという点ではマルナのことを認めていたが、それはどうやら思い違いだったようだと結論づける。


「私がカオル様を助けます!」


 だが、それはマルナによって止められる。


「離してくださいませっ!」


「駄目」


 召喚聖女であるマルナをふりほどくことは、クリムにはできなかった。


 クリムが唇をかみしめる。


 薫がぼろぼろに傷つく姿しか想像できない。


 だが、現実は違った。


「どういうことですの……?」


 目の前の出来事が信じられない。


 ダークエルフたちの攻撃を、魔法を、薫が流れるような動きで捌いていくではないか。


 信じられないのはダークエルフたちも同じだった。


 自分たちの攻撃がまったく通じないのだ。


「い、いったい何が……何が起こっているんだ!?」


「どうしました? もう終わりですか?」


 薫が近づいてくる。


 ゆっくりと。


 一歩、一歩。


 ダークエルフは、自分の体が震えていることに気がついた。


 恐怖だ。


 冴えないおっさんだと思っていた薫に、恐怖を抱いているのだ。


「う、うわ~っ!」


「もう駄目だ~!」


 仲間たちが自分を見捨てて逃げ出した。


「ま、待て! お前たち……!」


 追いかけようとするが、震えていたせいで足がもつれ、転んでしまう。


「ま、待ってくれ! 頼む! 俺を、俺を置いていかないでくれ……!」


 足音が近づいてくる。


 ゆっくりと振り返れば――薫がいた。


 地面に這いつくばったダークエルフを見下ろし、言う。


「魔王代理とは文字どおり、魔王の代わりです。ですが、すべての魔族とモンスターを守る、重い責任があるのです。それを君は軽んじました。つまり、すべての魔族とモンスターを危険にさらすのと同じことなのです。それは絶対に許されないことなのです」


「や、やめろ……やめ、て、く……れ………………」


 ダークエルフは気を失い、失禁した。


「何もしていないのですが……」


 薫が困ったような顔をしていると、一連の騒動を見学していた人たちから喝采が上がった。


 魔族やモンスターたちのことを思う薫のことを褒め称えるコールと、鳴り止まない拍手。


 薫は照れくさそうな顔をして、手を上げてそれに答えた。




 ◆




 その後、ダークエルフの姿はいつの間にかなくなっていた。


 戻ってきた仲間に連れて行かれたのだろう。


 彼らは最近、僻地からやって来たばかりで、自分たちの方が魔王代理に相応しいと息巻いていたと、カフェのオーナーから聞かされた。


 ちなみにこのカフェのオーナーは魔王城の料理長スケルトンキングと親しい間柄らしく、薫の人柄も聞き及んでいたそうで、ダークエルフたちのことを疎ましく思っていたという。


 よくやってくれたとカフェでたいそうなもてなしを受けた。


 それも一段落して魔王城に戻ってきたが、薫はクリムの様子がおかしいことが気がかりだった。


 だが、それも当然だろう。


 なぜなら今日のデートは、完全に失敗だったからだ。


 クリムの様子がおかしいのは無理もない。


 なら、どうする?




 ◇《クリム視点》




 クリムは自分の目で見たというのに、まだ薫の強さが信じられなかった。


 まさか薫があんなに強いとは。


 いや、ダークエルフたちに対して、何かをしたわけではない。


 だが、ダークエルフたちの攻撃をすべて捌いていた。


 それはすごいことだ。


 どうしよう。


 ますます惚れてしまうではないか。


 薫こそ、まさに理想の旦那様であろう。


「……さん、クリムさん」


 肩を叩かれ、見れば、すぐ近くで薫が自分の顔をのぞき込んでいるではないか。


「ひゃい!?」


 変な声が出てしまった。恥ずかしい。


「大丈夫ですか?」


「え、ええ、大丈夫ですわ」


「それで、どうでしょう?」


 何がだろうか。まったく話を聞いていなかった。


 そのことを伝えると、薫は嫌な顔をせず、もう一度最初から話してくれた。


「今日のデートですが、散々なことになってしまったじゃないですか。なので、今度はああいった邪魔が入らない場所で――僕の世界で、改めて仕切り直そうと思うのですが……どうでしょう?」


「え、いいんですの!?」


 今日のデートは、あのカフェに薫と一緒に行けた時点で、クリムの目的はほぼ達成していると言っても過言ではなかったのだ。


 それなのに、また薫とデートできるとは。


「いいも悪いも、今回の騒動は僕が悪かった部分もありますし」


「カオル様は何一つ悪くないですわ! これ以上ないくらい完璧にっ、どう考えてもっ、絶対に悪いのはあのダークエルフたちですわ!」


「そう言っていただけると、救われます。では、デートの件は……」


「もちろん、ぜひお願いしたいですわ!」


「そうですか。よかったです。では、また。今度は日本で」


「ええ、ニホンで」


 クリムが笑うと、薫が惚けた顔をした。


 どうしてそんな顔をしているのかわからなかったが、そんな薫はかわいらしくて、クリムはさらに笑うのだった。

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