第17話 聖法将軍の末裔
このホテルの最上階にあるレストランでの昼食会は、もう終盤に差しかかり、後は食後のデザートを残すをのみとなっていた。
王 龍丹の昼食の相手は、あの『エンペル・ジャパン』の社長と副社長である。
「王君。もうすぐ、武道会が行われるね。今回の注目株はどんな男だね?」
「いえ、男ではありません」
「何? 女なのか?」
「はい。聖法将軍の末裔の一人です」
「まさか、ギザ=シルバザール、いや、亜沙羅 人生の一族か?!」
「はい。分家の愛崎家の一人娘です」
「そうか、最近、株価急騰しているあのパーティーのリーダー、愛崎れんか……。よく、調べてあるな」
「世界の命運が掛かっていますから」
「どういう事だ?」
「あなたの会社のあるグループが、株価大暴落を起こそうとしているのです
「?」
「ゲームプレイヤー株価の大暴落です」
「何の為にだ!」
「あなたの会社を潰す為ですよ」
「何だと?!」
「人間に何故、株価をつけて数字で支配するのかと、聖法将軍を
「宗教上の理由か……」
では、何故愛崎れんが参加をしているのだと問いかけた副社長の言葉に、龍丹が答える。
第17話 了
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