第7話 神の子ホルスの敵は同性愛者


 世界大会。自分が鍛えたプレイヤーが一同に会して戦う武道会の事である。株価はこれによって左右されるのだ。この大会で優秀な成績を修めれば、自分の株価上昇に繋がる。

 正に勝負の一番という事になる。


 龍族。

 爬虫類が哺乳類へ進化する過程で龍族が誕生した。

 最初の哺乳類である齧歯類げっしるいが進化する時、ネズミ脳という小脳の上に爬虫類脳が被さった。爬虫類脳は中脳と言う。

 天使族というアングロサクソンは、天使=エンジェルのイサクの子供と言う意味で、アングロサクソン族とされるなら、イサクが燔祭の危機にあった時、ネズミが火を恐れ逃げ出す事を利用し、イサクに憑依している存在を剥がす為に、火に捧げる振りをしたアブラハムの考えによって、イサクは生き返ったのだ。笑いを取り戻した。ミカエルは地獄が出来てから一度も笑わなかった大天使だとも言う。

 笑いを無くした大天使。イサクは笑うという意味のヘブライ語なのだ。イサクが笑いを笑顔を取り戻した時、アブラハムの家族に神が降りた。

 アブラムとハガルの長子だったイシュマエル12部族はアラブ人の祖先だった。アブラムの妾の子供だたアラブの祖先イシュマエルは跡目あとめを継げずに、母ハガルと共に追い出され、アブラハムより先にエルサレムと呼ばれる土地にいたのだ。

 そこにセムとしての大祭司メレキゼデクが、ノアの長男としてまだ存命だったのは、聖書で記された年齢から明らかだったが、大祭司メレキゼデクの判断で、父の子としてアブラムの長男イシュマエルと、アブラハムの次男としてのイサクが家系図で明らかになる事で、神に捧げられなくなったイサクは助かり、アラブの祖先イシュマエルの存在で、イサクは助かったのだ。

 火の危険が去り、イサクの小脳からネズミ脳の恐怖か消え、小脳から中脳と言う視神経の中枢で、ヤハウエの眼としての中脳の眼=爬虫類の眼が、神の眼となってしまった。

 後頭部にある視神経の中枢で、神はイサクの後頭部で背後を守る存在となったのだ。

 龍族の存在は、哺乳類の後頭部の背後にあるのだ。

 

 ヤハウェの眼はあるのだ。


 誰の後ろにも……。


 同性愛者だったセトは、甥のホルスの右目を傷付け、彼を左目の隻眼せいがんにした後で、同性愛の攻勢を仕掛けた。


 ホルスを同性愛に引きずり込もうとしたのは叔父のセトだったのだ。


 隻眼となったホルス。


 同性愛を拒むホルスに攻撃を掛ける同性愛者達と戦うホルスにとって彼らは悪魔以外の何物でもないのだ。



第七話 了


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