ミーチャだっておんなのこ。みだしなみはだいじですよ?
「にゃんにゃんにゃーん♪ にゃにゃにゃにゃにゃーん♪――おやつ、おいしかったわ♪ おとこのこいるかしら♪――」
おやおや? ネズミさんのおやつをたべて、きもちのいいミーチャさん? こんどはおとこのこをみつけるたびにでかけたんですか?
でも、ちょっとまってください? ミーチャさん? あなた、おくちのまわりはどうなってますか? とってもあかいものがついてるのでは?
「にゃにゃっ! にゃにゃ! にゃにゃにゃにゃーん!――ああ! そうよ! こうえんにいくわ!――」
おや? ミーチャはあたまをみぎてのほうこうにむけて、あるきはじめましたよ? ああ。そっちにはこうえんがありましたね。こうえんにはすなばがあります。ミーチャもすなあそびがだいすきなのです。
テクテク。トテトテ。シュタタタタ。ミーチャはあるいたりはしったりをくりかえしながら、こうえんにたどりつくことができました。
「うにゃーーっ!――すなばっ!――」
シュタタタタタタ。ミーチャはすなばをみつけるとはしりだします。そして、すなばにたどりつくとミーチャはおかおをすなにこすりつけます。こうやってミーチャはかおについたネズミさんのちをとるのです。
「うにゃうにゃ――きもちいいわ――」
ミーチャはなんどかすなばのすなにかおをこすりつけて、かおについたネズミさんのちをとります。
「うにゃっ! うにゃにゃっ!――うふふ! たのしいわ!――」
テシテシ。ザサッ。テシテシ。ザササッ。こんどはすなをまえあしでうしろにかくミーチャ。こうやってミーチャはすなばのいちばんうえにあるすなをうしろにとばすことで、したにあるきれいなすなをいちばんうえにもっていこうとするのです。もちろん、それはそれはたのしいのであそびながら、すなをとばします。
「にゃんにゃんにゃにゃーーん。にゃにゃにゃにゃああん――ふっふふふーん。おかおをきれいにしましょ――」
こんどはミーチャはじぶんのみぎまえあしでおかおをふきふきします。そうすることでおかおについたすなをおとすんですね。ネズミさんのちもとれたようです。
ゴロンゴローン。ゴロンゴローン。それがおわったミーチャはすなばにねころがってゴロンゴロンします。からだにすなをこすりつけることできれいにするのですね。
ミーチャはおんなのこなのでみだしなみにはうるさいのです。これもおとこのことあそぶためにはだいじなのです。
おとこのこもみだしなみにはいつもきをつけてるようですよ?
ほら? あちらから……ねっ?
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