第6話

私が柊斗先輩を好きになったのは中学1の頃。

初めての中学校からの帰り道を一人で歩いたときに、私は誘拐されそうになった。

部活の見学で帰るのが遅くなった。

目が悪かった私はその日運悪くメガネを忘れ暗くて何も見えなかった。


「んッ」


突如後ろから口と鼻を塞がれて視界も悪くなった。

苦しくて、辛くて、大の大人に13歳の中学1年生が敵うわけもなく段々と動くこともできなくなってきた。


「よしこれで金を要求すれば」


「へー、妹を探していたら誘拐現場を発見してしまった」


私より背の高い男性は、そう言って私が誘拐される一部始終の録画を誘拐犯に見せた。


「彼女を離せっ!警察に通報もしてある!」


誘拐犯の男は私を突き放すと、そのまま車に乗って逃げていった。

恐怖から足がすくんでよろけた。


彼は急いで私を抱きとめた。

私が柊斗先輩に恋をしたのはこの瞬間。


みんなは私の恋を吊り橋効果だと言った。

でもそれでも構わなかった。

はじめての恋だったから。


それから沙弥華ちゃんと出会って柊斗先輩が沙弥華ちゃんのお兄ちゃんだと知って私は頻繁に柊斗先輩と会うようになった。


買い物に付き添ってほしいと言ってデートに誘った。

やっぱり柊斗先輩は優しくていい人だった。


だから私は柊斗先輩に告白をしようと決心した。

それからは柊斗先輩の好みを調べて、髪の長さ、服装、仕草を色々と学んだ。

ファッションに疎かった私はクラスの女の子と一緒に服を選んだりした。

どちらかと言うときせかえ人形になったと言う方が正しかったかもしれない。

そんな感じで1年が経って、中学2年制になった私は先輩に告白した。


「先輩が好きです!付き合ってください!」


「ごめん」


そんな気がしてた。

振られる気が…。


それでも私は告白した。

後悔したくなかったから。


家に帰ってからはたくさん泣いた。

でも、先輩後輩の関係が続けばそれで良かった。


なのに先輩は私を避けるようになった。


そして私は高校生になった。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


今回は文章力がクソ雑魚かもしれません。

最近は結構ミスやこうしたほうがいいって言うコメントが多くて嬉しいのですが、結構応えますね。


これからもがんばりますので応援お願いします。

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