第4話

「さてどうしてこうなっているかは分かるよね?」


俺と如月は今実家のリビングにて正座させられている。

妹である沙弥華がソファに座り俺たちを見ている。


「「分かりません!」」


二人揃って家から出てきた沙弥華と目が合うとそのままリビングまで引きずり込まれたからホントになんで正座させられてるかは分かっていない。


「じゃあ私がどうして正座させてるか教えてあげるよ」


 珍しく真剣に話そうとしているように見えたので黙ってそのまま沙弥華の目を見る。


「嫉妬したんですぅ!」


「は?」


誰が?誰に?


「えっと、沙弥華ちゃんもう一回言ってもらえる?」


俺と同じように如月も沙弥華の言葉を理解してないみたいだ。


「だから私は藍那ちゃんに嫉妬したんですぅ!最近はお兄がこっちに帰ってこないから寂しかったのに家出たらお兄と藍那ちゃんが抱きしめあってるんだもん!」


「え?」


最近こっちに帰ってきてなかったから忘れてたけど藍那はブラコンだったな。

如月は知らなかったみたいだけど。


ちょっと待てよ?


「じゃあなんで俺まで一緒に正座させられてるんだ?」


「それは妹より後輩を優先したからでしょ!?家族を、妹を、私を優先するべきでしょ!?」


うん、どうしよもないほどのブラコンだったわ。


「柊斗先輩どうすればいいんでしょうか」


「それは俺にも分からん」


「あーもうヒソヒソするなぁあ!藍那ちゃんはお兄から離れて、ていうかお兄がこっち来て!」


沙弥華はそんなことを言いながら俺の腕を引っ張りそのまま抱きしめる。

さてどうしたものか。

妹といえど成長期の女の子、おおきな胸を押し付けられると結構やばい。

ほんとにどうしたものか。


「騒がしいと思ったら帰ってきてたのね」


救世主登場かと思いきやまさかの母親登場嫌な予感しかしねえわ。



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短くてすいません

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