第2話
私何してるんだろ。
ここ1週間私は彼氏である鷹崎 柊斗(たかさき しゅうと)のことを構わずにずっと友だちと遊んでいた。
今日のことだって忘れてはいなかった。
付き合って2年の記念日だってことぐらいしっかり覚えてたのに、なんで私は友達と遊園地に行く約束なんかを取り付けてしまったんだろう。
謝って許してもらえないのは分かってる。
けど彼がどうしようもなく大好きだった。
いや、今も大好きなの
「ごめんなさい、帰ってきて、お願いだから」
◇◇◇
私は恋をしたことがなかった。
中学の頃から少し成長の早かった私は男性教師や男子生徒からジロジロと体を眺められたりして気持ち悪くしか感じなかった。
高校に行ったら無理やり腕を引っ張られたりホテルに誘われたりした。
その時は友達や女性教師の人たちが助けてくれた。
大学生になって成人となった。
講師の人はもう助けてくれないから自分で問題を解決しなくちゃいけない。
ある日私は襲われた。
夜コンビニにでかけたときに腕を引っ張られて無理やり押し倒された。
もうダメかと思った。
そんなときに助けてくれったのが柊斗だった。
最初は柊斗のことも警戒した。
見返りを求めて来るかと思った。
でも柊斗はそんなことをしなかった。
『君のことは知ってたし可愛いとも思ってた。けど俺は助けたからと言って見返りを求めてできるような関係にはなりたくない』
そう言われた時私は運命のようなものを感じた。
これが恋なんだ。
それが私が初めて恋をした瞬間だった。
それから私と柊斗は話すようになって3ヶ月経った頃に私から告白した。
『私は柊斗が好き、私と付き合ってくれませんか?』
『俺も神楽が好きだった。俺と付き合って欲しい』
私の人生で一番嬉しかった瞬間だった。
それからは何度もデートをして同棲することになった。
これからもずっと柊斗と生活して結婚して子供ができて幸せな家庭になる予定だったのに…。
思い出せば思い出すほど涙が溢れ出てくる。
LINEもブロックされて連絡もできない。
「ごめんなさい、もう誰も家に入れないから。電話もしないから」
「お願い戻ってきてよ…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今回は神楽目線と柊斗と神楽の出会いを書かせてもらいました。
至らないところやおかしなところがあると思いますが優しい目で見守っていただけると嬉しいです。
星とハートも欲しいです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます