第22話:薬学

 あれから、2週間。葉が紅色に染まり出した頃。

 体力スタミナ回復薬の作り方と自然治癒促進薬ヒールを学んだ。

 どちらも溶液となるのは《スライムの体液》だ。


 体力回復薬は体の疲れ、乳酸とか疲労を取り除いてくれる薬だ。山登りや戦争中の強行軍、砂漠の横断など、足に負担がかかる移動や、重鎧を着こんだりする人は重宝しているらしい。

 

 材料は、曼荼羅蜥蜴まんだらとかげ、バクマツソウの二つ。

 曼荼羅蜥蜴は赤青黄色の体色をした30㎝程の爬虫類だ。

 好戦的で、木上から奇襲を仕掛けてくる。

 こいつは、魔物ではないらしい。

 普通の生物なんだそうだ。

 こいつ単体で、疲労回復、滋養強壮効果がある。

 丸焼きにしてしまうのが良いらしい。煮ると成分が水に溶けだすので、効果が落ちると書いてあった。

 バクマツソウは、青色の草だ。三つ四つの細長い葉で、それこそ雑草ハブラシに似た草だ。

 バクマツソウは強心作用、治癒効果と優れた効能がある。

 此方は、煮出して、しっかりと葉からエキスを抽出する。

 青色の出汁が取れたら、ひらすら煮詰める。

 とろみが出てきたら、バクマツソウの下処理は終わり。

 バクマツソウは焼いちゃダメ。


 《丸焼きにした曼荼羅蜥蜴》と、《バクマツソウのエキス》を《スライムの体液》に入れる。

 すると、じゅわっと音が鳴って、青色の溶液—―体力回復薬の完成だ。


 自然治癒促進薬は、傷の治りが早くなる。

 一時間もあれば、軽傷に分類されるような傷・打撲、捻挫等は全て治る。

 

 材料は、バクマツソウ、薪人参、トビウウォー。


 バクマツソウの説明は割愛。

 

 薪人参は食用植物。農家も作る、野菜だ。

 普段は、オレンジ色の――前世と変わらない野菜ニンジンだが、乾燥させると薪のように変色して、カッチカチになる。それが、薬剤になる。


 薪人参の効果は、美容効果、治癒促進、免疫機能向上だ。

 これも素晴らしい効果ばかりだ。

 乾燥させたら、薪人参は砕いて使用する。


 トビウウォーは魚である。

 体長、50㎝。カジキのように尖った槍部分—―ふんと呼ばれる剣状の上顎が特徴のらしい。

 飛んできて、襲ってくる。好戦的な川魚だ。

 これまた魔物ではないんだとか。

 使うのは、身ではなく剣状に尖った上顎。

 これをガリガリ削る。


 《バクマツソウのエキス》、《砕いた薪人参》、《粉末にしたトビウウォー》を《スライムの体液》にいれる。

 じゅわっと、素材が溶け込んだら、薄紅色の溶液—―自然治癒促進薬の完成だ。


 なかなか、面白いでしょう?


 因みに、薬の作り方を学びながら、魔法の修行もちゃんとしている。

 アマンダとケルンは【雷属性魔法】の習得。

 僕は、魔力が少し伸びたかな。


ステータス


シルフィア


Lv.1 【ランクアップ可能】


力:B 730→750 耐久:A 896 器用:SSS 1286→1300 敏捷:C 688→760 魔力:SSS 1936→2000 幸運:C 687→700


《魔法》


【水属性魔法】【風魔法魔法】【土属性魔法】【火属性魔法】【雷属性魔法】【光属性魔法】【闇属性魔法】【回復魔法】【生活魔法】【収納魔法インベントリ


《スキル》


【再生】【獲得経験値五倍】【鑑定】【遠見】【魔道具製作】


《呪い》


【男性に話し掛けることができない】


 魔力は遂に2000ですよ。

 これ何処まで上がるのか。

 とゆか、ランクアップしてもいいんじゃなかろうか。

 ぶっちゃけ…レベル1だと僕、弱いんじゃない?ってくらい周りが強いんですけど。

 

「あの、ロレーネ先生。聞いていい事か分からないんですけど、ロレーネ先生のレベルっておいくつなんですか?」

 昼食—―城内にある食堂で、ロレーネ先生と僕達三人はいつも一緒にご飯を食べる。

 そこで、思い切って聞いてみた。

「レベルは5ね。シルちゃん達はみんなレベル1だから、4回ランクアップしたら私と同じ境地ね。」

 え、えぐぅ。

 つ、つよぉ。

『ロレーネ先生、かっこいい…!』

 アマンダとケルンはキラキラと目を輝かせて、尊敬している。

 どことなく、ミレーネ姐さんに似ているロレーネ先生に二人は

 すぐ懐いた。

 そして、しっかり助手をしている。

 持ち上げ上手よ。

 

「ランクアップってどうやったらできるんですか?」

 僕は訊く。

「ランクアップは教会に行くのよ。そこで、神様に祈りを捧げるの。ステータスウィンドウに【ランクアップ可能】って出たら、教会に行ってらっしゃいな。」

 なるほど。そういうシステムか。

「アタシはまだだなぁ。」

「オイラも。」

 二人は少し落ち込んでいる。

「ふふ、当たり前よ。魔法師として英才教育を受けたコは比較的ランクアップが早いけど、それでも大体10歳くらいよ。」

 ふむ。

 じゃあ、そのくらいまでランクアップはしないでおこうか。

 流石に4歳は目立つしな。

 なんなら二人がランクアップする時期を見て、ランクアップしたらいいよね。

「お昼は体力回復、自然回復促進、魔力回復の3種類、魔法薬を作ったら魔法の練習をしなさい。」

『はーい!』


 予定が決まった。

 何をするのか、考えなくていいから楽だ。

 言われた事するって最高。

 

 ロレーネ先生は自室じゃ下着姿だし、お手製の魔力回復薬は引くほど不味いけど、それ以外は文句なし。人格者で指導も上手だ。

 

 

 サクサクと作った、魔法薬は【収納魔法インベントリ】の中だ。

 魔力回復薬×15本、体力回復薬×10、自然治癒促進薬×7と表記されている。

 1日、1本ずつのペースで作っている。

 素材は沢山採ってきてある。《スライムの体液》もあれから、体力回復薬と自然治癒促進薬を作る時に乱獲して大分ストックがある。

収納魔法インベントリ】の中も《スライムの体液》×10りっとるある。

 

 薬草系の乱獲はしていない。

 来年の採集量に影響を与えたらいけないと思っての配慮だ。

 何処の山でも採れるって薬草大全に載っているし、物珍しいもんじゃないから【収納魔法インベントリ】の中に入れてない……とかそういうのじゃないから!

 何処にでもある物まで貯蔵してたら、すぐ容量一杯になりかねない…みたいなのじゃないから!

 本当だからね!


 魔法薬の調合製作を終え、魔法の修練に励む。

 喉が渇けば、ロレーネ先生お手製魔法薬。

 魔力回復がしたければ、ロレーネ先生お手製魔法薬。

 くふぅ。けぷ。

 あら、失礼。


「じゃ、みんな夜御飯食べに行くわよ。」

『はーい!』

 先生の腹時計で、夜御飯の時間は決まる。

 大体、陽が落ちて、暗くなり星がみえてくる頃だ。

 月が二個ある。綺麗な夜空だ。

 

『いただきます。』

 ご飯は、美味しい。

 野菜が多めかな。

 サンドイッチで、下味のついたお肉をサンドしてある。

 みず、うめえええええええ。

 感涙しそう。

 くっさいどぶ水を飲んでるから、ただの水が美味しいのです。

 あ、このことは内密にな?


「夜は魔力回復薬を飲んだら、寝る事。身体を休ませるのも大切よ。特にワタシみたいな、良い女になりたかったらね?」

 なにぃ?!

 発育に影響するだと……。

 僕は前世男だけど貧乳女性が豊満な人のを、触らせてもらってるのを会社で見ていたので…。

 なるべく大きい方が良いと勝手に思ってる。

 ああ、これは偏見だ。

 でもそれが僕の周りの環境だったのだ。

 全てだったのだ。

 あーだこーだ言われても聞く耳もたんぞ!!


 女に産まれたのだ。

 パパママの為にも、女磨きしちゃうんだから!

 シルフィア、女磨き始めます!


「くぅ!魔法薬が五臓六腑ゴゾーロップに染みわたるぜ!」

 酒飲んでるやつみたいなこと言うなよ。

 ケルンのオジサン化はいったい……。

「ああ、食堂の騎士様の会話でも覚えたんじゃない?ゴゾーロップってなに?ってかんじよね。」

「…そうだったの。ゴゾーロップって内臓のことよ。全身に染みわたって生き返るぅ~っ、て感じ。」

 アマンダも周りの会話とか聞いてるんだなぁ。

「あー、お酒好きそうな騎士様だったもんなぁ。」 

 でしょうね。

 相当美味しい酒だったに違いない。

「じゃ、寝ましょう。」

 魔力回復薬を飲み干した僕達は、速やかに寝る準備をする。


 三人部屋で割り当てられたベッドに横になる。

 僕達がいるのは、ロレーネ先生の隣の空き部屋だ。

 ケルンが大きくなったら、部屋は男と女で分けるらしい。

 5歳で一人は寂しいよね。

 父母とも離れ離れなのに。

 

 


「朝だよぉ~。」

 早起きなアマンダに起こされる。

 ゆ、ゆするな。

 僕は起きてるから。

 ※目を瞑っております。

「おきろぉ~!」

「ぐへぇ…。」

 ケルンがタックルしてきたのだ。

 暴力反対!

「お、おきたぁ…。」

 僕は無理やり、身体を起こした。

 これ以上は朝から疲れる展開になりかねないしね。


「さ、顔洗ってー、歯磨きしてー、パジャマ着替えて―。」

 洗顔は【水属性魔法】で水球を、歯磨きは雑草を毟って口にぽーいと、服は支給された少し大きめのローブを羽織るだけ。

 インナーとかの支給はない。

 三人とも、下着は船上でミレーネ姐さんから貰っている。

 多分、ロレーネ先生が下着が服だと本気で思ってるタイプなもんだから、支給されてないんだと思うけど。

 それでも、替えのパンツ寄越せよ。

 まだ早いけどブラジャーもくれよ。

 これは言うべきことだな。


「あの、替えのパンツとか、出来たらインナーシャツとか、私達に用意してくれませんか?3着ずつくらいは欲しいです。」

 僕は朝食を優雅に食べているロレーネ先生に言ってやった。

「確かに、パンツの支給は大事ね。いんなーしゃつ?はちょっとワタシの専門外ね。今日は東都最大規模街グリネにでも行きましょうか。」

 伝わってない部分があるのが怖いけど、とりあえず買ってもらえるようだ。

「(シルちゃん、ありがとうね。)」

 アマンダが小声で感謝してきた。

 良いって事ヨ。

 ケルンは替えの服には興味なさげにご飯を食べている。

 これが男と女の差か?

 僕も前世の記憶がなくて、男ならケルンみたく替えの服とか気にしない子に育ったのだろうか。

 うぬぬ。

 村では、アーシャとべったりだったから男の子が分からん。

 

 朝御飯を食べ、魔力回復薬を水筒に詰める。

 出掛けるには少し早いので、修練を始めた。

 二、三刻経った頃—―。

「じゃ、そろそろ東都街グリネに行きましょ。」

『はーい!』


 東都街グリネは、相当発展している。

 馬車が二台すれ違える車道は路面舗装されている。

 何かの石材をタイルのように敷き詰めている。

 歩道は土と砂利。

 特に、境界線に石ブロックで区切ったり――みたいなことはしてないけど、はっきり分かる。

 街並みは綺麗だ。

 商業通りに来ている。

 看板が付いていて、分かり易い。

 ガラス張りのショーウインドウとかもある。

 衛兵の巡回人数も多い。

 治安は良いようだ。

 警備が厳重な所だから、っていうのはありそうだけどね。

 白昼堂々盗みを働くなら、警備が手薄な場所だろう。

 

 例えば、—―そうそう。あの食品売り場が並んでる市場なんかで――。

「この、どろぼー!商品をかえせー!」

 物より食いもんだよなぁ。

 うんうん。分かります。

 僕は、この展開に納得して何度も首を縦に振ってしまう。


「シルちゃん、何に感心してるの?」

 ロレーネ先生が心底分からないわって顔をしている。

「あ、あはは。すみません…。」

 濁すしかあるまい。

「ロレーネ先生、窃盗犯を追いますか?」

 アマンダが、そう訊ねた。

「いいえ、それは街の衛兵の仕事だもの。ワタシ達が出る幕じゃないわ。領分侵犯をすれば、目を付けられるわよ。さ、買い物しましょうね。ここよ。入って入って~。」

『はーい!』


 うぉ。

 入って早々、女性の下着売り場で煌びやかな装飾が施された下着達に迎えられる。

 試着室は二階にあるようだ。

 男性品はあるのか?

 少々疑問に思いつつ、辺りを見ていると、


「このコ達の、お願いね。それとワタシのも数着見繕ってくれるかしら?」

 ローブを脱ぎ捨て、とんがり帽子も取ったロレーネ先生は下着一丁姿。

「かしこまりました。」

 接客担当の女性店員は動じない。

 これが……プロ!!

 感心していると、アマンダも感心していた。

 ケルンは見慣れないようで、少しもじもじしている。

 ういのう……。

 

「それじゃ、皆さま、わたくし共に付いてきてくださいね。」

 別の女性接客店員達が現れ、各々二階の試着室に連れて行かれる。試着室が、一人一室とは豪華である。

 採寸をしてもらい、渡されたパンツを履く。

 うむ、ぴったりだ。

 普通のパンツだ。地球のパンツと遜色ないぞ。多分ね。

 細かい裏地とか違う、みたいなのは正直分からないから。

 パッと見は全く問題ない。

 履いてもかぼちゃパンツみたいに、ごわもこな感じもない。

 素晴らしい、の一言に尽きる。

 フィット感はボクサーパンツに近いな。

 前世はボクサー愛用者だったから助かるよ。


 運ばれてきたパンツは全て気に入った。

 感謝しかない。

 それと、シャツではないけどキャミソールも試着した。

「お嬢様、どれもこれもお似合いですね。」

 照れますね。

 接客が丁寧で、営業トークなのに本心から言っているように聞こえるのだ。これが接客の……プロ!!!

 

 キャミソールも買いました。

 此処でのお目当て品は、手に入れたので先生と合流することになった。

「失礼します。」

「どうぞ~。」

 ノックを三回したあと、返答を待ってから扉を開ける。

「どうかしら?」

 ロレーネ先生は、すっけすけなのにぎりぎり秘部が全て隠されている扇情的な赤い下着姿で佇む。

「とても良くお似合いです。」

 流石に恥ずかしいわ。

 耳まで熱を感じる。

 赤くなっているに違いない。

 先生は僕をプチトマトにしてどうしたいんですか!

 

「じゃあ、これも買いで。」

 続々と集まる自身の助手にこれは?あれは?とロレーネは聞く。

「お、オイラは外で待った、…ます!?」

 噛んだわ。

 噛んだね。

 噛んじゃって、ふふふ。

 多分、僕らは同じことを思ったに違いない。

 誰も引き留めはしない。

 僕も出て行こうか、悩んだけど。

 ケルンは扉の外で待っている。

 

「じゃ、支払いを済ませましょうね~。」

「合計、30万メルになります。」

 

 金貨30枚相当である。

 特需だったタルク村全体の一月の総収入みたいな額が下着で飛んでった。

 先生は七着、僕達は三着ずつを手に入れた。ケルンに合う下着もあったようでなによりだ。

 この先、これ以上高い下着とは巡り合えないだろうに。

 成長し切った体なら一生もんだったのに、なんてセコい事を考えてしまう。

 

「あの、すいません。街中で着るようなラフは服ってどこで売ってますか?」

 僕は店員に聞いてみた。

「それなら、向かいのお店に行かれてみてはどうでしょう。魔法師様方が、着るような服ではございませんが。お忍び用でしたら私共が着るような服でございますよ。」

 魔法師が着るような服とは、ロレーネ先生は普通に下着一丁、ローブと帽子で完結してるし。

 全く常識とは。

 癖が強すぎて、常識を知れないって何事かね。


「じゃ、次はそこにいってみましょうか。」

『はーい!』

 

 下着店を出て、道路を挟んで向かいの店に訪れた。

 

「いらっしゃいませ。」

 店内は外装より簡素。

 陳列テーブルに折りたたまれて並べられた上服。

 陳列棚にはズボン、靴下。

 柄物から、単色のシンプルな服まで。

 Vネックを紐で締めたり緩めたり調整出来る服から、ボタンのついている服もある。

 基本的にただのシャツが一番安いみたい。

 安物と言っても3000メルもするけど。

 服一着で3000メルは高過ぎだろ。

 

「此方はどれも、絹製品で作っております。肌触りが良く、染色のムラもない良商品のみを取り扱っていますので、御手に取って、ご確認下さい。」

 店主らしき人が丁寧に説明してくれる。

「そうね。自分達で着るものだから手に取って欲しいのを買いなさい。」

『はーい!』

 

 色々な服があるけど、色はもう決めてある。

 緑色に染められたシャツを数点手に取る。

 ボタン式と紐式、ただのシャツに、黒のハーフパンツを3つ。

 靴下は黒を3足。

 緑を選んだのは、故郷で着ていた服と同じ色だったから。

 ちょっとこっちのほうが薄いけどね。

 

 僕が緑、アマンダは赤、ケルンは青の服を買った。

 僕が一色で統一したのをみて、アマンダとケルンも一色にしたのかな?

 ちょっとわからないけど。

「合計、9万メルです。ありがとうございます。」

 買い物は無事に終わった。

 それにしても、約40万—―金貨40枚の大金をぽんと出してくれるとは、太っ腹である。


「お金沢山使って大丈夫でしたか?」

 一応、気にしてますから。訊きますとも。

「大丈夫よ。今年の予算は全部ワタシのものだもの。ギルの――騎士になりたい子がいなかったからね。」

 なるほどね。

 お国から予算が支給されてた訳か。

 ギルとは、あの騎士の事だろうか?


 

 店を出ると、なにやら騒ぎ声が聞こえてきた。

 

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