詩 偽物王女の下克上

仲仁へび(旧:離久)

詩 偽物王女の下克上



 あなたは死んだ

 私は生きた


 運命は入れ替わった

 ただそれだけのこと


 不幸だと呪っていなさい

 あなたはすべきことをしなかった


 与えられたもので満足していた

 だから見下していたものに

 とって変わられるのよ


 偽物王女は不幸な人生

 けれど今は幸福だから


 奪われたものを取り戻して

 毎日笑顔が約束された


 私を見下す暇があるなら

 椅子を守ればよかったのに


 私を見下し悦に浸る

 その時間を無駄にしたのよ




「ストーリー」


 身代わりとして用意された、偽物の王女。

 彼女は本物の王女をその座から引きずり降ろして、なり替わった。


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