第6話 授業

クリスマスイブの深夜は流石に悴む寒さだった。


今晩の小町料理はボルシチとピロシキ!身体が温まる美味しさで未だに余韻に浸っている。

猫舌の六花はまだ苦戦している。


将来小町から料理習うとしてこのレベルまで到達しうるのか?

何もかも中途半端な自分を振り返り、ウチは少し不安になる。



犬沢池のほとりで座らないで(重要)「絶対守りぬく」と独りごちる。

小町のご飯を食べ終えたのか、六花がのんびりやって来た。


「舌、火傷してないか?」


「ふーふーしたからギリギリアウトでしたっ!」


「ふーふー下手か!キメ顔すんな!」


「寒いけど大丈夫か?」


「今日は人を台無しにする着る毛布なんで大丈夫ですっ!」


台無しシリーズ増えてきたな。




…突然、本当に突然の事だった。

いつからいたのか、僅か数メートル先にそいつは静かに立っていた。

思わず二人で距離を取る。


その姿は黒ずくめ、髪は短いが前髪が長いから目がはっきり見えない。黒の革手袋、黒シャツ、黒ネクタイ、黒の革パンツに黒のシューズ。

上からロングコートを着ていた。


男か女か分からないが若いと思われる。

中性的な声で細身だった。


ウチと六花を交互に見た後言葉を発する。

「一太刀入れてみろ。さもなくば災厄級の逢禍を街に放つ。」


突然言い放った現実味のない言葉。

少なくとも逢禍の存在を知っている人間。

いや、先日の外見が人の逢禍かも!?


「…月巴、この人は人間です!」


相手が人である以上戦え、と言われても難しい… 


「…何者だ!?人なら攻撃の意思はない!」


「…舐めるな未熟者共」


黒ずくめは左腕を前に突き出す。

袖から幅が広めの腕輪の様な物が見える。

それをこすって回転させた。


音もなくベアリングの様に静かに回転するその腕輪から、突如多重結界が生まれた!

周囲がブレて、人がいなくなった。


「多重結界!?しかもウチの血族の!?」

ウチが結界内にいる時点でそう思う他ない。


「この腕輪は指定した物を結界内に残せる。言わばそちらの巫覡の結界の上位互換。俺にしか解除出来ない。」


次は右腕の腕輪に回転をかける!

黒ずくめの周囲にドーム状の結晶結界が現れる。

色はウチと似ているがどこか違う…


そいつはその状態で椅子に座り腕を組んだまま動かない。

余裕かっ!?


「月巴、状況が整理出来ませんが、加減して攻撃してみます!」


「ウチもやってみる!」


六花が武装をし、突きを繰り出す!

ウチはその背後から八咫烏を全力で飛ばしてみる。


キィィィンッ!!!


六花の突きとウチの八咫烏が前後から同時に攻撃した。

だが、男は腕を組んだままびくともしない。 

周囲を囲んでいる結界も傷一つついていない。


「手加減無用。全力でやってみろ」


六花が何回か斬ってみたはいいが、結界に傷一つつけられない。

八咫烏も結界が侵攻を阻んでいる。


ならば!

特大逢禍の腕を切り裂いた技!

大量の結晶を刃状にして飛ばす!

だが音もなく弾かれてしまう。


六花が技を繰り出した!


「残菊!」


花筏はないかだ!」


「寒梅!」


「列列椿!《つらつらつばき》」

どれもヒットし、金属音が周囲に響き渡るが決め手にはならない。


列列椿でまた舌噛んでないか心配になる。

此れをきっかけに二人とも遠慮なしに攻撃を始める。

六花もウチも何とか結界を打ち破ろうと技を繰り出すが、全て弾かれてしまう。

10分程攻撃を仕掛けてみたところで男が突然防御結界を解く。


「休憩だ。」


黒ずくめはポケットから缶コーヒーを出す。

息を上げてる六花とウチに何故かカフェオレを渡し、自分は座ってブラックコーヒーを飲んでいる。


「六花、どこかで見覚えとかないか?発言からすると逢禍を操れるみたいな口ぶりだったが…?」


「…恐らくはブラフですね。敵意がまるでない。でも、やはり結界は向こうしか解除出来ないです。」


先程カフェオレを手渡される時にチラリと見えた目…鋭いが優しい、だが意図を読ませない…そんな印象だった。コーヒー二本用意してるのはウチと六花を狙い撃ちで来ている。苦いのを飲めないのも把握されてる。


しばらくしてバトルの再開。


「巫覡は技に頼り過ぎだ。流れる様に太刀筋を変え、一撃一撃に渾身の力を入れろ」


六花に偉そうでイラッとする。


「チビはコペルニクス的転回で思考を回せ。お前はおおよそあらゆる事が出来る」


今、チビッていったか?あとで鹿のフンを鼻に詰めてやる!!!

ダンテが、天国への道は地獄からはじまるって言ってたが差し詰めそんなとこか?


六花もウチも思案する。

動くのは六花の方が早かった、

速度や力の乗せ方を考えて一枚の結晶に攻撃を集中させている。


ウチは…アイツのアドバイスなんか聞きたくないが試してみたい事が出来た。


「ごめん六花!ちょっとこっちへ!」


ごにょごにょごにょ…


「出来そうか?」


「はいっ!」


二人で構える。

六花の後ろから手を伸ばし、集中する。

1枚の小さな結晶が出来る。

少しだけあいつの結晶と色が似てる。


壱!


弐!


参!!!


ウチは結晶を奴に飛ばした!

今までと逆に考え、薄く、鋭く、但し硬度を上げたかったので側面に硬度を集中させる。

六花は結晶と全く同じ勢いで突進する!

ウチの結晶が奴の結晶結界の継ぎ目に深々と刺さった瞬間同じ箇所を六花が結晶ごと精密且つ強力な突きで穿つ!


結晶は六花の突きの勢いで崩れるが、刀は穿たれた結界の傷から奴の額にギリギリ届いていた。


黒ずくめは額から一筋の血を流す。


「…まぁ、及第点だ」


一々腹立つなコイツ。


回転していた右腕の腕輪を止め、防御を解除し、左腕の腕輪を止め、多重結界を解除する。

親戚にこんなのいたかな?でも奴の言い分だと指定して結界に入れられた可能性も…

不審過ぎるので調べておかないと…



「お前達はまだまだ強くなる。研鑽しろ」


そう言って踵を返したアイツを六花が走って行って止めていた。


遠くで何を話してるのか分からないが、その内黒ずくめが周囲を回る結晶に包まれて消えた。何あれ?


その後六花がとてとてと走ってきた。


「ヤキモチ妬いたでしょー?」


「妬いてないよ!黒ずくめ…何しに来たのかな?って思って」


「きっと修行というクリスマスプレゼントだったのかも知れませんよ?」


「あ!さっきチビッて言われたから鹿のフン鼻につめてやろうと思ったのに忘れてた!」

六花が凄くきょとんとしてくすくす笑う。


「さ、帰ってケーキ食べましょ?」




ケーキだ!


シャンパンだ!(ノンアルコール)


クソゲーだ! 



ケーキとドリンクで乾杯した後はアニメにもなったセーラー服モチーフの方々の格ゲーをしてたのだが、この頃のゲームはダイヤグラムがおかしすぎて一部のキャラが強すぎる!

あとマニュアルの誤植やめろ!

↑溜め↓+キックってなんだよ!


一頻り理不尽なバトルを繰り返し、人を台無しにするソファでゴロンとなって一息つく。

そろそろか。

バッグの中から紙袋を出した。


「六花、これ。」


「はぁぁぁー!クリスマスプレゼントですか?手作りー!?」


頷くと手作り感たっぷりの紙袋をゆっくり開ける。


中は、こそこそと作っていたマフラー。


雪と母さんが部屋に交互に入ってきてニヤニヤされて根掘り葉掘り聞かれるイベントもあったがしっかり間に合わせた。


「いい色のマフラー!」


六花のイメージは赤だから落ち着いて合わせやすい赤系のマフラーにした!


「美味しく頂きます!」


「食べるな危険!」



「明日からお出かけする時は使います!寧ろ家の中でも使います!月巴…有難う!」

恥ずかしいから近距離で目合わせて恥ずかしい事言うな。


「私もプレゼントありますよー!」


「…自分にリボン巻くの無しな?」


「シマセンヨーソンナコト」


「ポンコツか!」



出してきたのは、小さな指輪だった。


「以前近鉄奈良で待ち合わせした時に、噴水前のフリマで可愛いのがあったんです。さらにそれを《社》に依頼して物理結界をかけてもらいました!なるべく私の鍵に近い性能にしてもらいました!」


前の流血事件なかなか痛かったからなー…


「有難う、肌見放さず持っておく」


小指なら学校でバレないかな?

六花は早速マフラー巻いてもふもふしている。


「明日はどうする?」


「…たまにはお家でゆっくりしよ?ケーキも食べ物もまだあるよ?」


「そうするかー!早起きして一日のんびりする!」


「あっ!!!勝負下着に着替えるから待って!!!」


「勝負自体しないから寝るぞー!」


「えええええええええーーー」



問答無用で電気消して寝るスタンス。

ベッド入って…ふと…さっきの奴の事を思い出す。


「なぁ?」


「はーい」


「さっき何話してた?」


「あの人とですか?」


「ん」


「やっぱり気になるのー?」


モヤモヤしてるな、やっぱ。

ゲームって買う時予約しないとなくなっちゃうし、買ったら購入シールなんかも張ってもらえる。欲しいものは手を伸ばさないと手に入らない。


「ひゃっ!…ん」

首筋に購入マークつけておく。

予約は先払いで。

電気消してしばらく経ったから夜目に慣れ、六花がこっちを見てるのが分かった。

髪を撫でたら目を閉じたから、初めてのキスをした。





六花はその日夢を見た。


反復して何度も見た。


まるでマンガの好きなシーンを何回も読み返す様に。


その夢は、さっき出会った黒ずくめとの別れ際の会話だった。



「あの!…なんか有難う御座いました」


「礼など不要だ。あー…少し耳を貸せ」


はわ?となって恐る恐る近づく、着る毛布姿の六花。

ちらっと月巴を見ると…あ、少しイラッとしてる。


「…子供が出来たんだ…妻の六花に。心配だし用事が済んだから帰る。これから幾多の困難が立ちはだかる。先は長いがウチと仲良くしろよ?」


何処かに消える前に前髪をかきあげた。少し照れてるかの様な表情が、いつも見ている大事な人の眼差しそのものだと初めて気がつき、心地よい胸の高鳴りがいつまでも止まらなかった。





「こまこまおひゃー!」


「めりくりー小町!」


「二人ともお早よう!」

サンタコスの小町が可愛い。


「これ、六花とウチからクリスマスプレゼント!」


二人とも紙袋を小町に渡す。


「わ!ありがとー!開けていい?」


「私のは自信あるぞー!」


「じゃー六花のから!……ほう!よく見つけたなー!禁じられた貞吉の指探しのDVDとサントラ!」


小町はプレゼントにホラー選べばほぼ当たりだ!


「有難う六花!今晩このサントラ聞きながらぐっすり眠れるわー!」


「我が姉の感性に未だ追いつけません。」


「安心しろ六花、ウチもだ。」


「次は月巴ちゃんのね!………うおおおおお!!事故物件村~本当にあった怖いトマト!初回限定リミテッドエディション!!!これ高かったんじゃないの!?」


「小町の美味しい料理に比べたら安いよ。」


「ほんと月巴ちゃん男前ねー!六花、月巴ちゃん頂戴?」


「あーげーまーせーんー!」

ハグが強い強い強い!


「冗談だよ!流石に首にキスマーク付いてる奴からは貰えないわー!♪」


六花が頭にビックリマーク抱えてトイレに見に行った!

戻ってくる間、小町にニヤニヤされたのは言うまでもない。


それ以上はしてないからなっ!







謹賀新年。

流石に元旦は家にいるが、初詣は六花と行くことにしている。

が。

新年の夏月大社、特に元日は引く位参拝客が多い。

六花は強制出勤でメンタル死にかけてたのでぎりぎりまで甘やかしておいた。

連勤頑張れ!


心配だからあとで覗きにだけ行こうかな…

因みに丁度オアシカ位まで参拝客が道路沿いに伸び、元旦の夜中十二時から行く人が多く、夜中からえぐい。


オアシカも定休日ないから爆込みするんだろうなぁ。

小町は休日出勤手当つくからって喜んでたし凄いバイタリティだ。


元旦の昼も半ば。TVでは正月特番しか流れてない。

TVはつまらないが、母さんのおせち料理が美味しい…得てしておせちというのは子供には受けないラインアップではあるが伊達巻、数の子、田作りは好きだ。


雪は正月価格でやたら高いかまぼこをわさび醤油で食べるという酒飲みみたいなことをしている。

雑煮に入れるか、それとも焼くかのおもち選択肢はいつも焼きにする。

そういえば普段あれだけ冷たい親父もお年玉などはくれる。

だが先日の黒い奴のイメージが親父となんか被るから、思い出してイラっとする。



腹4分目で抑えて家を出る。

息が白い。

重装備してきてよかった。

指輪もしてる。

奈良町を抜けて犬沢池まで出たところでオアシカの恐ろしいテイクアウトの行列を見て引く。


ウチ、ここでバイトしたらこれ経験するのか…


さっと目をそらそうと思ったらレジ打ちしながらウインクされた。

もう発信機が身体についてないか嫌疑を懸けるレベルだ。



初の鳥居で一礼して潜り、左右の屋台の列を見ながら進む。

以前玉砂利は清めの効果とか六花に聞いたが、まだこの身体のサイズでは歩きにくい事この上ない。


身長と胸囲は毎年新年お願いしてるから、そろそろ宜しくお願いします、神様。


二つ目の鳥居を抜け、御本殿近くの社務所を遠くから覗く。

バイトであろう巫女さんの中に混じって、六花が居る。


清楚な笑顔と対応が普段のギャップと相乗効果を出してるのか、掛け値なしに可愛いと思う。

絶対本人に言わないけど。


今、顏見せたら多重結界張ってでも飛んできそうだから、物陰からチャットで『昼一緒に食べよう。

』って送ったら秒で既読着いた!

恐怖!ウチのチャットページ開いたままだっ!あ、前からそうだ。


『どこー?』


『社務所の横』


返信したら、どこにいたのか前から六花がコートの前側でもふっと包んできた。


最近毎日の様に会ってるのに、どうしたらそんなとびきりの笑顔が出るんだ。



休憩だがウチは休憩場所に入れない為、近くの建物の隅に座る。ここなら死角でそれほど人目がない。


六花にカイロ渡して、マフラーしっかり巻いて、熱いお茶入れて、さっき屋台で買ってきたたこ焼きと謎のらせん状のポテトとりんご飴を渡す。

うちはお好み焼き買ったが、六花の口が空いたらすかさずお好み焼きを入れていくスタイルを取ろう。


手を見ると少し赤かったから先に両手で挟んで温める。

冷たっ!カイロ持ってるからもう少しすれば体温が戻るはず。


「顏赤いぞ?」


おでこ触ってみたが熱はないな。


「だいじょうぶー!」


「手が少し暖かくなったら食べようか」


手の感覚が戻ってから六花は美味しそうに食べてくれた。


神様、ウチの身長と胸囲は今年はいいので、六花の怪我と体調だけ守って下さい。


あわよくば六花の時給アップもお願いします。



六花は戦場に戻った。離れたくなくて凄くいやいやしたが戻った、


駄々こねても、行ったら行ったでしっかり神対応で頑張る奴だからいいんだが。

初詣の約束してるし、参拝しないで帰る。

小町にもたこ焼き持って行くか。



オアシカは2時間位ではける様なお客さんの量ではなかった!

寧ろ行列増えてない?

仕方ないのでスタッフさんに「これ駒鳥鵙店長こまどりてんちょうさんに」って渡してそそくさと帰路につく。


三歩歩かない内にチャットで有難うって帰ってきたので、実は小町は三人位いるのではないかと嫌疑を掛け始めていた。



我が家の晩御飯はおせちと雑煮とお刺身だった。 

海鮮というものは老若男女の心を引きつけてやまない、存在自体が罪深いものである。 


その後風呂に入り、ブローして、保湿液つけてのんびりしていると…

ペケペケッ!!

チャットが来た。


『終わりましたー!』


「お疲れ様!」


『今日は実家でご飯食べるんですー!』


「おー良かったな!」


『はいー!それで、あとでちょっとだけ顔みたいです。』


「いいよー!こっちは何もしてないから、都合いい時に連絡して!」


『はーい!』


家が隣同士だからこその会話!

六花も家族と会って久々にゆっくり出来るといいんだけど。


六花から合図が来たので、外に出てみた。

ダッフルコート来てるが寒いなぁ!

六花もボマージャケットを着て待っていた。


「初日お疲れ様」


「はい!」


六花が屈託のない笑顔を見せる。


「まだ夏月大社混んでた?」


「元旦が過ぎると少し楽なんですけどねー!この時期は破魔矢等の授与物に加えて限定御朱印とかあるので社務所がハードです…」


「六花、少しこっちへ。」


壁際、ここは駒鳥鵙家から見たら電柱が、鹿鳴家から見たら庭の木で見えない死角なのだ。


そのまま屈ませて頭ハグして撫でてやる。


六花は頭撫でてやると気持ちよさそうに目を閉じる。


顎を上げて少し長めにちゅーしとく。


頭をウチの胸に埋めたまま六花が呟く。


「…最近積極的ですね?あの黒ずくめの人のお陰でしょうか?」


「ちが…!いや、違わないか。今日なんか社務所を遠くから見ていて、六花のとこだけ男性客多い、とかそんな普段気にしないとこを見ちゃってた。」


「そんなの普通のお仕事です。気持ちが揺らいだりなんかしませんよ。」



珍しく六花が頭を撫でてくれた。


「安心して、ずっとずっと月巴のもの」


六花の胸の中が暖かかった。



「あ、キスマークが社務所でバレて質問攻めでした!」


「スキャンダル発覚!!!」


「イブに二人きりで、ベッドの中で…って言ったら盛り上がりました!」


「全部本当の事だけど盛り上げる必要性あるのか!?」


「…たまには好きな人を思いっきり自慢したかったんです!/////」



新年早々心が温まる。


二人で初詣の日とか決めて、風邪ひかないように六花を早々に家に返した。

ウチもそそくさと帰宅する。


「月巴、外は冷えますわねー!」


「窓全開で4Kムービーカメラ回してるからだろ?」




「ただいまー!」


「六花!新年なんだからもっと攻めの姿勢でっ!ママ、ハラハラしたわっ!」


「そうだぞ、小町も横でドキドキしすぎて100キロのハンドグリップわしわし握ってたぞ!」


「六花ー、なんなら家族で気を利かせて3時間位家空けるからねー?」



新年早々幸福感と圧を同時に味わう六花だった。

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