第19話

「アイが射撃者でジャンヌが戦士なのか」


アイとジャンヌは職業試験をクリアして帰ってきた。


「せっかくだし、4人で依頼受けようよ!」


リンはせっかくギルドに来たので体を動かしたいと3人を誘う。


「いいんじゃねぇか?お金も稼ぎたいし」


人数も増えてきた事だし、そろそろ宿住みではなくて少し大きめな屋敷を買いたいと考えていた。


「なぁ、ルハラ。俺ら金を稼ぎたいんだ。なんか良い依頼とか置いてないか?」


「そうですね。この街は少し小さいので限界がありますからね。どうでしょう?冒険者ギルドの本部でもある国でも移るのもおすすめしますよ?あそこなら千を超える依頼があります」


「千!!」


その数を聞いてレイヤは驚くのだった。


「でもな...」


確かに大きな街に移るのも今後の事を考えると悪く無い話だ。だが、せっかく仲良くなった人達と離れ離れになるのは少し寂しいもんだった。


「お?レイヤ達も冒険都市ヘロイスに行くのか?」


「ガッハハハ!そりゃ、良い話じゃねぇか!お前らがこの街にいても宝の持ち腐れだ。お前らはもっと大きな街に行って名を売るべきだ」


「そうだそうだ!こんなちんけいな田舎にいても勿体ねぇ」


「おめぇら...」


他の冒険者達もレイヤ達が冒険都市ヘロイスに向かう事を聞いて嬉しそうに高笑いをしていた。こんな心優しい連中に子供の時に味合わなかった事に慣れない様子を見せる。


「ふっ、良いのか?俺らが消えれば誰が代わりに魔物の退治をするんだ?」


レイヤはわざと嫌味っぽく話した。レイヤの今の言葉に冒険者達はキョトンとした顔を浮かべる。


「言うじゃねぇか!確かに最近お前らに任せっぱなしだったが、俺らこれでも冒険者をやってんだ。ドラゴンだって倒して見せるぜ!」


「おいおい、もしかしてそれが心配で離れられないのか?レイヤらしくねぇな。自由に生きるこそレイヤだ。俺らの事や街の事なんて気にすんじゃねぇよ。お前は自分の事やお前の側にいる奴らだけを気にしてろ」


「それに、お前が消えればムカつくイチャイチャなんて見なくて済むしな!」


「確かに!」


こんな暖かい空間を感じてレイヤは思わず微笑んでしまう。


「別にテメェらなんてどうも思ってねぇよ!でも、本当に良いのか?俺らが居たせいで昼間から酒場にいるお前らの腕が鈍ってるかもしれねぇぞ?」


「生意気な事言うじゃねぇか!おい!こいつに良い酒を持って来い!酔わしてやる!」


「上等だ!どっちが先に潰れるか勝負しようじゃねぇか!」


レイヤは冒険者達と昼間からお酒を飲み合う勝負を始めてしまった。


「もう!レイヤ!依頼しに来たんじゃないの!ズルい!あたしも混ぜて!」


リンも参戦してきた。2人がみんなとワイワイと騒いでら時ルハラはアイ達に話しかける。


「どうしますか?もう、本部に向かうのであれば私から本部に連絡して、良い物件を紹介させますが?」


ルハラは前にレイヤが家の事で相談をしていたので家を探している事を知っている。もしレイヤ達が冒険都市に向かうのであれば良い物件を探させると連絡を入れる。


「そうですね。私個人が決める事が出来ませんので、また後日皆様と話し合ってからにします」


「分かりました。本部からには話だけは通していきます」


ルハラは奥の部屋に戻って行った。それからレイヤ達は夜までお酒を飲み、宿に帰ったらこっぴどくカナデに叱られたのだった。

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チート級美少女だらけのハーレム冒険譚〜〜秘密が多いハーレムパーティは気ままに冒険ライフを楽しむ!! ちゃんユウ @chanyuu777

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