第10話 ギルド登録で絡まれるのは様式美だと思っている

 祝1000PV達成

 本当にありがとうございます。まさか一月も経たずに達成できるとは‼︎

 これからもこの作品を楽しんでいただけるよう精進していきます。

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「ナギサ少しスピード落とせそのままプレイヤーの方に走っていくと攻撃されるかもしれないぞー!」


「キュィッ!」


 俺がそういうと2匹は走るスピードを落として俺と同じスピードで両横を歩き始めた


「さて、着いたぞこの門の先が俺たち人間の街だ。中に入ったら大人しくしてるように!」


 そう言い聞かせた後俺達は門の中に向かって行った


「よう、昼間の小僧じゃねえか。今狩りからの帰りか?どうだったなんかいいもんでも手に入れたか?」


 すると俺が門を出るときに開閉時間を聞いたオッチャンが話しかけてきた


「門を出てすぐは手に入るものもたかが知れてるのは知っているでしょう、まぁ草原の奥の方には行きましたが森には入りませんでした。けどそこでこの2匹をテイムしましたよ」


「2匹テイムできるってこったぁお前かなりレベル上げたなこの短時間で……っておいお前の従魔もしかしてフォーチュンラビットとボーパルラビットか?」


「そうだがどうした?まさかこの2匹街に入れられないってことはないだろうな」


 俺がそうオッチャンに問いかけるとオッチャンは少し動揺したまんまコソッと


「入れないってことはないが街中で安易にそいつらを見せびらかすなよな。それと早く総合ギルドとテイマーズギルドに登録しておけ、あの時間に外に出たってことはお前まだどこにも登録してねえんだろ」


 そうオッチャンがアドバイスをくれた


「なんかわかんないけどありがとなオッチャン、あんたと仕事中以外で会ったときはなんかお礼させてくれ、じゃあな」


「おう、いいってことよ。それと自己紹介がまだだったな俺はこの国セントリア連王国第二騎士団所属ハンセムっていうもんだ改めてよろしくな」


「あんたやっぱり騎士だったのか。俺は来訪者の1人クレスだ。こちらこそ改めてよろしく」


 そう言って街に入ってオッチャン改めハンセムに言われたとおりギルドと宿屋が立ち並ぶ東の大通りに来た

 ちなみに兎たちはハンセムに「見せびらかすなよ」と言われたので町の入り口近くで売られていた外套のフードの中に入ってもらっている。ちなみにこの外套は防御力こそないものの軽い認識阻害効果があるっていうなかなかな優れものだ。これを売っていた行商人のNPCは行商の途中で仕入れたボロだからと言って安く打ってくれた。たしかに裾がほつれ気味で色褪せてはいるがそれなりに元はいいものだと思う。そのかわり俺の所持金はほぼ空になってしまったが背に腹はかえられないだろう

 さて各ギルドと宿屋が立ち並ぶ大通りに来たわ良いもののプレイヤーでごった返していてまともにギルド内に入れないな。まぁしょうがないか


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 やっと総合ギルドの建物の中に入れた。総合ギルドは村や町、商会などからの依頼の仲介をしている場所でこの国同様中立な組織だという


「おーいお前たち大丈夫か?」


 俺がそうそっと兎たちに声をかけると


「キュルゥ…」


「キュィィ…」


 っと疲れ果てたような声が帰ってきた


「後少しの辛抱だぞ」


 そう言って俺は登録受付の列に並び始めた


「こんばんは、こちらは総合ギルド登録受付です。本日の御用は新規登録でよろしいでしょうか?」


「はい、登録お願いします」


「了解いたしました。まずこの水晶に手をかざしてください」


登録受付のお姉さんにそう言われたので恐る恐る手をかざすと魔力を吸い取られる感覚の後水晶の台座に置いてあったカードに文字が浮かび上がってきた


「はい、ありがとうございました。こちら貴方様のギルドカードになります。ギルドカードの再発行には金貨一枚、10,000Gかかりますので紛失等にはご注意を」


そう言って渡されたのはネームとクラスとレベル、そして大文字のHといくつかの蘭が書かれた金属製の一枚のカードだった


「まず総合ギルドについて説明させていただきます。まずそちらにも書かれているHは貴方様のギルドランクになります。Hは見習いを表し簡単な依頼数回でランクが上がります。それ以降のランクは規定回数の依頼達成回数といくつかの条件を達成することで上がります。」


そこは他のゲームと大大差ないんだな


「続いて空欄の欄について説明させていただきます。一番上の欄は他に所属しているギルドの情報が表示されます。その下の欄には所属しているクランについての情報が表示されます。そして最後の欄は今組んでいるパーティーメンバーについて簡易的な情報が表示されます」


他のギルドのカードもこのカードと兼用らしい何枚もギルドカードを持ち歩くのもめんどいし嵩張るもんな、そしてクラン機能はもう実装されているらしいまだ誰もクランを作ったという報告やログがないのでまだプレイヤーのクランはない


「最後に依頼の受注、発注などについて説明いたします。

まず依頼の受注についてですが基本はギルド内の掲示板に貼られた依頼の中から自ら選ぶ方式になっております。その他にも国などから発注される緊急依頼、特定の個人やパーティーを指名して発注される指名依頼などがあります。受けられる依頼はお一人の場合自分のランクの一つ上のランクの中でも危険度が低いものなら受けることができます。パーティーでお受けになる際はパーティー内で最も低いランクの方のランクから二つ上のランクのものまで受注できます。ただしパーティーの平均ランクが受ける依頼のランクより下回る際は受注できませんので悪しからず。そしてもし依頼の達成が困難になったり依頼の記載期間内に達成できなかった場合余程のことがない限り賠償金として依頼の報酬金の0.5倍いただきます。

次に依頼の発注についてです。基本発注にお金は必要ありません、ただし指名依頼や高難易度の発注などの際には手数料としてお金をいただきます。依頼内容での揉め事などには一切関与しません。」


総合ギルドの立ち位置は本当に仲介業者であり中立だってことが分かった


「それと街中での許可のない決闘や争い、殺人や窃盗等の犯罪を犯した場合最悪ギルドからの追放や賞金首として指名手配されますのでどうかおきよつけて下さいませ」

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