第2話 ゲームスタートの前にキャラメイク

 さてゲーム開始前日7月29日になったのでやりますか、キャラメイク。

 ちなみに沙羅とはフレンドコードを交換してある。


 キャラメイクを始める前に改めてUMOの設定をおさらいするか、

  舞台はこの世界からそう離れていない次元の世界、突如として空間の切れ目から大地ごと別の世界、時代の大陸が次々出現し元々あった大陸の沿岸を全て覆い尽くした。

 それからしばらくして、元々あった大陸に異世界から人が現れるようになった。(プレイヤー)この新たに現れた人達は肉体が破壊されても一度訪れた場所から復活することがわかり元々あった大陸と新しく現れた大陸を探索し始め、ある時いなくなった。(βテスト)

 それからさらに5年後、各国の神々や力ある者はまた異世界から人が現れるのを感じ取りこの世界に歓迎した。 



 まぁこんな所か、それにしてもまたとんでもない設定だよな地続きの11の国に北と南の大きな2つの大陸を含めた全てが全て行動範囲なんだからな。まぁ序盤は元々源大陸にあった国セントリアにしか行けないらしいが。

 それにしてもこのVR技術も俺が生まれる1ヶ月ちょい前に確立されてはや20年、元々は夢の仕組みの解明から始まり、夢の操作による五感の再現に成功した初代VR、家庭にある程度普及し他人とも遊べるようになった第二世代VR、今までは夢を操作する都合上経験したことのない行為は何も感じずできなかったが経験のない行為も行えるようになって誰もが思い浮かぶVRとなった第三世代VRと、異常なほど急成長した技術だ。


 さて前置きはこれぐらいにしてダイブしますか、ベットに横たわってとVRギアを頭に装着してと、それじゃぁ…


「ダイブ イン」


———————生命活動に以上なし…精神状態以上なし…———————


 ・・・気がつくとどこか白くてどこか異質に感じる部屋に立っていた。


「何度やってもあんまいいもんじゃねぇなダイブ時の落下感」


 一人ぼやいていると突然女のような男のやうな不思議な声が聞こえてきた。


代神 東弥よがみ はるや様ですね、私はこれから《Union Mythology Onlin》の世界に旅立つみなさまのサポートをさせていただくサポーターの1人、名をNIY-013と言います。気軽にレイサとでもお呼びください。短い間ですがよろしくお願いします。』


 そう言って中性的な体格と顔の燕尾服のような貴族服のような服を着た推定男が立っていた。


「うおっ!びっくりした。えーっとあなたがキャラメイクや基本設定を手伝ってくれるって認識でいいですか?」


『はい。その認識であっています。まずは身長、体格、髪、目、眉などのビジュアルの設定から始めてください。』


「それじゃレイサさん、早速始めるけどまずは身長は現実と同じ172cmで体格は少し細めで筋肉質にして髪型は前髪を右に向かって長くアシンメトリーにして右目が隠れない程度、後ろ髪は首あたりまで伸ばし髪色は…暗い紫がかった銀髪…ってカラーバリエーションの自由度無駄に高えなおい。次に目は虹彩の色を濃い青紫にして瞳孔は黒、現実より吊り目気味に、奥二重にして眉を細く薄くして完成。筋トレしといてよかった、少しいじっただけで思ったよりいいキャラになった」


 当たり前だが現実とかけ離れた身長体格にすると上手く動けなかったり最悪違和感により戦闘中など激しい行動中に強制ログアウトされたと記事で見たことがある。


 完成したキャラは贔屓目に見て誰もが振り返るほどでわないが十分イケメンになっただろう。それにしても少しだけ厨二っぽくなってしまったのは心に巣食う不治の病のせいだと思いたい。キャラを見ていると30分は眺めていられそうだ。


「よしっ、キャラのビジュアルはこれでOKだ。」


『続いて名前、職業、種族、能力値ステータス技能スキルを設定してください。』


 ついに異世界系RPGっぽくなってきたぞ!


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 作者から

 キャラメイクはステータス設定にも触れるので少し長いです。

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