第14話

それから、ボクは、平安時代風な、絵をよく描くようになった。

平安時代と現代とを結び付けるような感覚の絵を。

そして、伊勢寺で出会った女の子も、ボクの絵の中に登場してもらっている。


伊勢寺で出会った時は、女の子も、めっちゃ平安時代的な雰囲気だったけど、ボクの絵の中では、未来的な感覚の女の子として再構築して表現している。


芸大まで進学出来て、絵を描いているのも、色んな人のおかげだと思って、みんなに感謝している。

特に一美ちゃんに、いつも、そばにいてもらってたから、ボクも今、ここまで来られた。


一美ちゃんに、最初に会った時から、「一美」って名前、めっちゃ良いなあ~って思ってた。

ボクも「文女」と書いて、「あやめ」っていう名前で、めっちゃ気に入ってるんだけど、「一美」も、「いちばん美しい」なんて、良き名前だなあ~って思った。

女の子の名前みたいで良いやんって思った。

一美ちゃんの御両親も、きっと、ほんまは女の子だったら良かったなあ~って、一美ちゃんのことを思ってたのかなあ~って。

それで「一美」って名前にしたのかなあ~って。

そんなふうに思ってる。

いつか聞いてみよっ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ちっちゃい頃から女の子みたいな ヤッキムン @yakkimn

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ