第12話
ボクは芸大を受験することにした。
一美ちゃんも、ボクと同じく芸大をいっしょに受験するって言ってくれた。
2人で、芸大合格に向けて、毎日絵を描いた。
芸大の入試の実技の問題は
「おもりの動く過程を表現しなさい」
っていうものだった。
ボクは画面いっぱいに、おもりの移動する軌跡を大胆に表現して描いてみた。
終わってから、一美ちゃんに
「どんなふうに描いた?」
って聞いたら
「色んな形の移動する軌跡を遠近法で、細かく、かつ大胆に描いてみたよ」
って言ってた。
2人とも、見事、芸大に合格出来た。
芸大の門をくぐって、2人でキャンパスを歩いていたら
「今から、マンドリンの演奏会やりますので、良かったら聴きに来ませんか?」
って、マンドリンのサークルの先輩に誘われた。
2人で、その先輩について行ったら、そこでマンドリンの演奏、すぐに始まった。
めっちゃきれいな音色だったから、ボクはその場で、入部した。
一美ちゃんも、いっしょに入部してくれた。
それから、マンドリンのサークルの新入生のための合宿に参加した。
琵琶湖の湖畔の宿舎に泊まった。
昼間、新入生それぞれに先輩1人ついてくれて、みっちり楽器の練習をした。
夜は、ボクに教えてくれた、女子の先輩の空ちゃんに
「あやめちゃんは、女の子とお風呂に入ってね」
って言われて、女子といっしょにお風呂に入った。
夜、空ちゃん先輩と、えっちした。でも、やっぱり女の子どうしのえっち。空ちゃん先輩も、ボクとの女の子どうしみたいなえっちを好きみたいだった。
そのあと、一美ちゃんと、琵琶湖の風景をいっしょに絵に描いた。
めっちゃ幻想的できれいな琵琶湖の風景画になった。
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