第8話

ママのお姉ちゃんはサンフランシスコでアクセサリー店をやっている。

ボクと一美ちゃんは、2人でアクセサリーを作っていた。

だいぶ可愛いの出来たから、2人で夏休みにサンフランシスコに行ってみた。

ケーブルカーの走る道沿いに、アクセサリー店はある。

「こんにちは~。友達といつもアクセサリー作ってるから遊びに来たよ~」

「きゃあ、あやめっちじゃないの~。久しぶりね~。お友達といっしょで」

いきなりの訪問にも、めっちゃ喜んでくれた。

お店の壁や天井に、ところ狭しと、色んなアクセサリー飾られてあった。

2人の作ったアクセサリーを見せたら、気に入ってくれて、すぐ、お店に飾ってくれた。


「ちょっと買い物行ってくるから、お店見といてね」

って言って、タマミお姉ちゃんはお店を出て行った。

しばらく、2人で店番してたら、何人かのお客さん来てくれて、2人の作ったアクセサリーも、何個か買っていってくれた。


戻ってきたタマミお姉ちゃんに

「2人の作ったアクセサリーも売れたよ~」

って報告したら

「良かったわね~」

って喜んでいた。


それから、一美ちゃんとボクはディズニーランドに行って、1泊してから、大阪に戻った。


部屋で寝てると、夢に、いつも、ちっちゃな可愛いお人形さん出てくるようになった。

なんか、南の島の黒人のちっちゃな女の子みたいなお人形さん。

肌の色も黒くて、目はパッチリと、髪の毛は長くて、ちりちりして可愛い。


最初は、特に気にしなかったけど、何日も同じお人形さん、夢に出てくるから、土曜日の晩に、一美ちゃんに部屋に来てもらった。

「夢に、いつも、お人形さん出てくるから、ちょっといっしょに寝てみてくれへん?」

「ええよ~。うちの夢にも、そのお人形さん出てくるかな~?」

「そやねん。出てくるかな~って思って、来てもらった」


その日の晩、一美ちゃんといっしょに手をつないで寝てみた。

寝てたら、いつもみたいに、お人形さん、夢に出てきた。いつも、なんとなく、芝生の上で、寝っ転がっている。髪もボサボサで、土にまみれている感じで横たわってる。



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