第2話

大阪の家は、祖父母の家だ。

両親は、沖縄で、まだ仕事をしている。


中2の時は沖縄の中学に通っていた。

中3になる時に、両親に

「大阪の祖父母の家に行って、そこから中学に通って、大阪の高校に行くように」

と言われた。


それで、中3になる時に、大阪の祖父母の家に行った。

大阪の祖父母の家には、ちっちゃい頃とかも、夏休みに遊びに行ったりしていた。だから、全く知らない場所ではなかった。


今回、家に行ってみて、その瞬間に、家を包みこんでいるような、大きな霊の存在を感じた。

ちっちゃい頃とかに夏休みに遊びに行った時も、確かに、なんとなく、霊的なものは、ちょっとは感じてたけど、その時は、夏休みで遊びに来てただけだったから、気にもしなかった。


祖父母は毎日、お経をあげている。

家には、祖父母を守ってくれているような霊の存在を感じた。


ボクのための部屋にも、入った瞬間、霊のいるのを感じた。

それから、毎晩、その部屋で、霊はあらわれ始めた。


家全体を守ってくれてるのは、何か凄い大きな霊。

それとは別に、ボクの部屋にいる霊は、ボクの部屋を専門にして守っているように感じられる霊。

だから、ボクも、この部屋に来て、そこの霊と出会えたのも、何かしらの縁なのかなあ~って思った。


幸い、ボクの部屋の霊は、ボクと同じように芸術を好んでいるみたい。

しかも、嬉しいことに、なんとなく女の子の霊みたいだ。

芸術家の女の子の霊。

毎晩、寝てると、ボクを優しく愛撫してくれて、キスしてくれてる霊。

だからボクは、この部屋で、共存すべきなのかもなあ~って思った。

全く知らない家ではなかったし。

祖父母の家だし。

ちっちゃい頃には遊びにも来てた家だし。

だから、ボクは中3で、部屋で勉強とかもしながら、夜には、霊の女の子と仲良く共存する毎日を過ごしていた。


ぶっちゃけ、霊の女の子は、なんとなく優しさも感じていた。

厳しいところも感じるんだけど、同時に優しさも感じた。

厳しいところっていうのは、芸術に対してのように思う。

「芸術に対して、高い意識を持つように」

と、ボクにメッセージを送ってくれている。

ボクのお師匠さんみたいな感じ。




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