Q.あなたは追放されます。なぜでしょう

納豆教

(*`・ω・)ゞ了解  ヽ(*´∀`)追放ね 

追放 (ツホイ) アバズレ (バズレア) 腰抜け (シケヌ) 臆病 (クビウ) 有能 (主人公:ユーノ) ドンマイ (マイン)


 上はパーティーメンバーの名前の元にした語源です笑

 ネーミングセンス無いけど温かい目で見て下さい( ✌︎'ω')✌︎


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「おい荷物持ち! お前をパーティーから追放する!!!」

「えーと、何でですか?」

「わかんねえのか? この無能!」

「そうよ! 毎回毎回ボーっと突っ立て! やる気あるの!?」

「お前一回も魔物を倒してないよな!」


 パーティーメンバーから降る罵詈雑言の嵐。


「えーと…あなた達って馬鹿なんですか?」


 まずはパーティーの構成を説明する。

ツホイ 職業:剣士

バズレア 職業:魔法使い

シケヌ 職業:重戦士

クビウ 職業:回復術士

ユーノ(自分) 職業:色々


 そう、色々だ。


「はぁ!? おい無能何言ってんだテメェ!!!」

「これだから斧ぶん回すしか攻撃方法の無い単細胞は・・・おっと失礼」

「おい、お前殺されたいのか――」

「無能無能言っていますがそう言うあなたの方が無能なんですよ」

「あ゛ッ!?」

「ハッキリ言ってあげましょう。あなたは考えもなしに突っ込んでいって大体攻撃を喰らいます。その後の回復やらその間の防御、正直無駄が多すぎます」


 攻撃できる確率とカウンターされる確率はよくて半々。悪ければ6:4です。

 ちょっと博打が過ぎますね。

 それにがむしゃらなので避けられやすいですしね。


「そ、それは・・・」

「それにあなたは大きなハルバードを持っていますが本当に扱えているのですか? 魔物の巣や森の中。特にダンジョンの中ではその無駄に装飾がたくさんついただけのナマクラ……失礼、ハルバード(笑)では大した活躍もできていない」

「ぐ、ぐぐぐ……」

「しかもあなたの鎧やら何やらの修復費はパーティーの共通財産から出ていますよね?」

「そ、それはパーティーの出費だ! 仕方ないだろう」

「そう! 少しの出費は冒険をしている上では致し方ない。ですがそれにしたってあなたは特に出費が多いみたいですね? それに他の重戦士の方達は自腹で修理をしたり買ったりしていると言ってましたよ? それに経費と称して不可解な請求があったんですがアレって何だったんでしょうね? そういえばそのキラキラした高そうな腕輪をつけ始めたのと偶然時期が一致しますね、すごい偶然もあるもんなんですね、シケヌさん?」

「お、おいまさかお前……」

「ち、違う! 全部こいつのデタラメだ!!」

「あくまでそう言い通すならそれでも構いませんが私の知り合いの借金取りさんが請求しにきましてね、あなたの出費なのでパーティー結成時のルールに伴い経費以上はあなた名義になっていますので返済の方急いだ方がいいですよ? そうだ、その高そうな腕輪を売ったらどうですか? あぁ、そうでしたね、恋人とのペアでしたか、それは売りたくても売る事はできませんねぇまぁ、私の知った事では無いですが」

「な! やはりな、前々から怪しいと思ってたんだ!」

「ちょっと、何不正してるのよ!」

「そんな…最低です」

「違う! 誤解だ! 話を聞いてくれ!!!」


 パーティーメンバーからの軽蔑の目で泣きそうになっています。

 ハンカチを投げつけてあげます。


「――とか私は関係ありませんとか気取ってるあなたも回復薬に紛れて高級化粧品とか買っていますよね?」

「わ、私はそんな事・・・」

「気弱なふりしたって無駄ですよ。あなた前に辞めていった狙撃手のマインさんに罵詈雑言叩きつけて裏でいじめていた事を私が知らないとでも思っているのですか?」


 本当に彼女は優秀な方でした。

 注意を引いたりして完璧なサポートでした。


「ひ、酷いよぉ・・・」

「それにあなたって回復術士として大した実力ないですよね」

「はぁ? クビウはAランクの優秀なヒーラーだろ?」


 ちょっとお猿さんは黙っててくれますかね


「本当にそうだと言い切れるのですか?」

「な…なんですか……」

「あなたのお父さんって、教会のお偉いさんでしたよね?」

「そ、そうだよ…?」

「こっそりあなたの魔法を鑑定させて頂いていたんです。そしたらびっくりC評価でしてねぇ。次からは教会ではなくギルドでキチンと確認してみてはどうですか?」

「う、うううるさいわね! 上から目線でなに様のつもりなんだよこのゴミムシが!!!!」

「言葉遣いが悪いですね。それに暴力はちょっとね、法が許してくれませんよ? あ、そうだ! あなた格闘家になったらどうです? さぞお似合いだと思うのですが」

「死ね! さっさと死ね!!!」


 怒りに任せた右ストレート。まともに食らえば1発KOです。

 まあそれぐらいなら片手で受け止めれますがね。


「やはりあなた格闘の才能がありますよ!」

「ぐっ!? はなしなさいよッ!!!」


 乱暴に腕を振ってどうにか抜け出そうとする。

 まあ可哀想(笑)なので力を抜いてあげまあしょう。


「痛いじゃ無い!! 女に暴力振るとかまじ最低!」

「正当防衛だと思いますよ」


 クビウの本性を見てツホイは引き気味になっている。


「それでリーダー…とバズレアさん。付き合ってるくせして浮気をしているあなた達はコンビネーションが抜群で言う事はありません。ただ女癖が悪く、集合時間に遅れるのは些か感心しませんよ?」

「「は!?」」


 お互い目を合わせてぱちくりしている。

 やはり仲が良い事この上ないですね。

 シンクロ率100%です。ちょっと笑っちゃいますね


「あんた浮気してたの!?」

「そそれは! それにお前だってしてるんだろ!!!!」


 そのまま取っ組み合いの喧嘩に発展しそうだが喧嘩するほど仲が良いというしね(笑)


「――それで、追放でしたっけ? 勿論喜んでお受けします。 丁度パーティーの『常闇の夜明け』に誘われているので、それでは私はこれで」


 席を立ち上がり部屋を出て行く。


「は!? 常闇の夜明けって言えば超有名Sランクパーティーの!!!?」

「な、なんでお前みたいな無能が!!!――」

「なんであんたが!! ・・・私あのパーティーのリーダーが格好良くて好きなの、お願い紹介して?」


 そんな言葉が後ろから聞こえるが気のせいでしょう。


 私の職業は『サポーター』です。

 味方にバフをかけたり、敵にデバフをかけたり。

 タゲ管理などのパーティーの陣形。

 土地や魔物や宿などの情報。

 パーティーの財産管理。

 剣、杖、それらの手入れやメンテナンスも私がやっています。

 あぁ、勿論料理洗濯、手続きなども、あげればキリがありません。


 私がいたからパーティーはAランクになれていたのです。

 正直辞めろと言われるのは予想外でしたけど。


 ま、追放された私には関係ないですけど――



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 ある日追放モノ小説を読んでいて、「追放されてそのままではなくキチンと倍にして返せよイライラする!」と思い書いてみました。


 クビウは追放された主人公を後から追いかける気弱なキャラが元にしました。


 面白いなと少しでも感じたら評価の方お願いします。

 作者のモチベが爆発します _(:3 」∠)_

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Q.あなたは追放されます。なぜでしょう 納豆教 @N10_umai

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