ラストエピソード(+Beyond Dimension)
「まあそういうことで」
『はい、いらっしゃいませ。あっちの
こっちからもほんのちらっとだけ見えたんだけど、その
ひとしきりの電話を終えてテーブルに戻って、再度目の前に
「結局、
あたしがつまんだポテトを見ながら「僕もそれ食べる!」って愛らしく笑ってる天使がちょこんと隣に座ってる。
「だからさ、言ってやったんだって」
何を? いつ? 誰に? って……まさか今のが……?
「全ての計画は
けれど……。
「ガセも
そうよね。けれど、あたしはそんな都合良く利用されたりはしない。
「分かってる。だから言ってやったんだってば。“裏切る気なら命の保障は無い”って言われたからさ」
「いやだからさあ、“その時は
いやいやいやいや!! あんた馬鹿じゃないの!!? だからあたしの力なんて例えば修正液みたいなもので!! そこに消せないボールペンのインクとか!! つまりそういうのが
「
や、
「何とかなるだろ」
そう笑いながら少年の頭を満足そうに
あの事件が終わって
今はただ、
そして、これから進む未来にこの
『なあ、
って
「
あたし達のお腹の目一杯にまで、
お会計を済ませて、お店の外で待ってる二人にお財布をバッグに入れながら近づくあたしに声を
「探偵でもやろうかってさ。色々さ“ツテ”はあるから」
それは
「いやまあ正直色々が色々重なって、何となくグレーな程度な金が多少なりともあるからさ」
「そう言うなって。そこまで汚いことに関わってた
ほらあ! 他人の物の
「まあまあ。正直何もかもこれで終わったとも思えないだろ。組織にいちゃ、そっちに何もかも
そう……ね。 本当はあたしもそう。自分が与えられた力、まだまだ色々知りたい事もたくさんある。学校だけじゃ分からない事だってそれこそたくさん。まあ、探偵ならね色々やりながらあっちやこっちもやれるかもね!
「よし、そうと決まったら
絶対それデスノー〇じゃん! そっちの調査をするのはあたし達じゃないから! さあ、今すぐキラッキラで燃エル話にライドンしなきゃ! っておい! 全く! ジ
つまり、♪めっち○こみぃっくうひゃひゃひゃひゃ~めっ○ゃこみぃっくうひょう○ょひょひょ~♪ってこと……じゃない! 全然こっちじゃなかったからもうホントに全部忘れて下さいごめんなさい!!
「まあそうだなあ。こんな事が言えてる位、表向きまだまだこの世界には平和がそこかしこにあるって事だなあ」
そう、
やれやれ、結局浮気調査だの迷子になった動物探しとか? いやいや、
「ねえ~“パパ”は
「ママ!」
って……え? つ、つまりそれって、か、
「
全然聞いてないじゃん! って何よこれ!? そ、そんなつもりだったりなんてべ、別に! そんなあたしの好みのタイプが神……ちがっ! 違う違うっ!!
……あ、あんたのそのモヒカンがやたらヒャッハーしてるから! や、やっぱり結局……あんたみたいな
「お空がきれいだね、パパ!」
「そうだなあ。それより
ボソボソ言ってるあたしの話なんて誰も聞いちゃいないだろうけれど
◇
「ねえ、神様はホントはどういうつもりであたし達に力なんて与えたりするのかな」
オレンジ色がはしゃぐ空の
「神ってのは、
雨の中で
「
少年と深い
少年の“過去”じゃなくて、その
かなり有名な大きな会社やら、いくつもある宗教団体やら、
何もかもその
少年の犯した罪は決してこの先も永遠に消えないだろう。けれど、一度は悪魔の様に生まれ変わった少年が、今は天使の様に
……そして、もしかしたら大人達の欲望に
そこにただあるだけの“
そして、その
だから、神様が何を考えて"本当は誰のこと”を思って……そして、その
そして、それこそそれは“神のみぞ知る”であって。
けれど、あたし達が
◇
「なあ
さっきスーパーで買い込んだあれやこれの食材が
三人が帰り道を
「そう言えば今日は
この世界も人間も、これからだって変わらずにこんな朝と夜を繰り返していく
「そうだ、ちょっと待って」
って二人に声を
“その優しさ”に気付かないままだったとしても確かにそこに奇跡が起きたと感じたのならば、
「
「お姉ちゃん!」
気が付くと、ほんの少し先の方から
2nd episode(第2話)から始まった
この物語の本当のタイトルは
「
The title of this story itself is the 1st episode.
神のその手先が優しく希望を添えていたことを誰も知らない物語。 ぞう3 @3ji3
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