第2話 キョウトウの王
「おお勇者よ! たったフラれた位で死んでしまうとは情けない!」
おぼろげに
ちょ、ちょっと待って……フラれた? 誰が? 俺が?……そうだ俺だ! 俺フラれたんだ! やっぱりそうなんだ……あれは夢なんかじゃなかったんだよなあ……。
「ワンターンキルより何より
どう言うこと? フラれて死んだ? 俺ってフラれて死んだの!? あのまま? 立ったまま? あの
……いや、どう考えても
よくよく意識をやっとのことで向けた周りの風景にきょろきょろ。
やっとのことで体を起こして見渡すここは、教会ってよりも
「お前の存在は“あちら側”、つまりお前が元いた世界では今
“あっち”とか“こっち”とか何の話をしてるんだか全く分かんない上にあなたは一体どなたです?
「ここはお前にとっては異世界であって、
分かんない分かんない! 全然分かんない! でも、一応はお約束RPGのイメージ中世ヨーロッパ的だと
「私の
無いです無いです全くナイです! ジャニズーバンザイジャニズーバンザイFCチケドリアンテイラクセンサイチャレサイチャレサイコーサイコー!!
「お前が
そんな九官鳥に神話的役割なんてどっかにあったっけ?
「この世界に“勇者”が現れると」
「そして、それがお前なのだ。“転移勇者”龍ノ介よ」
なろうなろうあすなろう明日はひのきのぼうでスライム
「お前が勝手にフラれたショックで死んだのだ。そしてこちらの世界にやって
きた」
なんて恥ずかしいんだ俺ってば……
それにしても俺が勇者?
「この世界には“告白”という文化がないのだ。何となくがそこはかとなく
はあ……そういえば日本にはしっかりとした関係性の線引きとして“告白”が存在するけれど、外国にはそれ
「そういうことだ。“告白”が出来たお前にはこの世界の勇者に
いやいや、成功の
「そういう
「そして、通常人間はどちらかの世界しか“選択・認識”出来ないらしい。しかし、伝説の勇者だけがこの“
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