第32話 ど根性ガエルと特上握り

【ど根性ガエル

 1972年~1974年

 毎週土曜テレビ放送

 中学二年生の少年❝ひろし❞が転んで

 蛙の❝ぴょん吉❞Tシャツに貼り付き

 一緒に生活する】

なアニメ


『ど根性ガエル』の作中に

梅さんなる人物が登場するのだが

その❝梅さん❞は寿司職人で

毎週のように寿司が登場する


寿司を見たら食べたくなる

『ど根性ガエル』を観ながら

ナホ子さんに

「お寿司が食べたい」

と所望したら

寿司の出前を取ってくれた

次の土曜も

そのまた次の土曜も

所望して寿司の出前


だがナホ子さんも忙しい

「自分で寿司屋に電話しろ」

と言われ

それからは桶星が

「特上握りさび抜き雲丹抜き

 三人前盛り込み」

と電話で注文


おいおい

毎週土曜日に小学生が

回らない寿司屋に電話して

特上握りを注文って・・・

いま考えると恐ろしい


桶星は三姉妹

三人で仲良く食べ・・・

られ無いんだなぁ


それは何故かと言うと

同じネタが三つならば

仲良く一人一貫づつ

だがしかし

三つ揃わないネタもある


長女の桶星指導のもと

食べ始めは

仲良く三つ揃をたべる

そして三つ揃が無くなると・・・


三つ巴の

好きなネタ争奪じゃんけん大会!

が始まる

マジ真剣な勝負である


ルールは

三人で一斉にじゃんけん

勝った者から順に好きな物を手にする

そして又じゃんけん

これを寿司が無くなるまで続ける


これが結構ヒリヒリするのですよ

例えばです

イクラ軍艦二つとびっこ軍艦一つ

しゃこ二つ海老一つ

たまご二つ穴子一つ


さぁ~何から取るか

悩む~

そして考える~

敵二人は何を狙ってくるのか?

一巡目で何を取るべきか?


何でこんな事に

真剣に頭を使っていたのやら・・・

いま思えば恥ずかしい

この争奪戦

二ヶ月程で寿司に飽きて

無くなりました


にしても

生意気にも

ガキの分際で

❝特上握り❞

とはねぇ

どんな家庭なんでしょうか

と言うより

ナホ子さんは

何を考えてたの?

と親になったいま

同じ親として疑問・・・


好きなネタ争奪じゃんけん大会!

なのですが

何故か次女さんは

じゃんけん&心理戦が苦手で

ビリの確率が高かった


この次女さん

三姉妹のトランプゲームでも

弱い・・・

大貧民10回連続で大貧民(笑)

なんでそんなに負けるかなぁ?


次女さん

あまりにも負けが続き

怒りまくって

トランプを嚙みやがった


プラスチック製品だったので

しっかりと歯形が付き

それ以降は

トランプゲームしても

歯形のカードで手札がばれる


因みに歯形付きカードは

三姉妹の間では

❝次女❞

と呼ばれていました


めでたしめでたし



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