第30話 その学説に異議あり!
ある学者様が
「人間以外の動物に過去の概念は無い」
とおしゃった・・・
私達の母なる地球は
46億年前に
❝ジャイアントインパクト❞
により誕生
生まれたての地球の1日は4時間
つまり現在は24時間で自転するのが
ほやほや赤ちゃんの頃は4時間
なんと!お速いことよ!
(ご存知の通り正確には24時間ではない
23時間56分4秒。
なので、うるう年うるう秒なるものを作り
ずれを誤魔化している)
さて我らの遠い遠い先祖は
環境予測のために
自ら体内時計を作ったそうだ
長い時を掛けて遠い遠い先祖が
シュミレーターを自ら作った
有難い体内時計を
「腹減ったなぁ、そろそろ昼飯の時間だな」
と悟るのが体内時計役目で
体内時計=腹時計だと信じている貴方
違うよー!
一日の長さを測る為の
体内時計なんですよー!
私達には体内時計が有るので
過去・現在・未来が有る
のでは無く認識している?
人間が認識出来るのは
❝0.1秒❞まで
陸上競技のスタートも
0.1秒内だとフライングになるそうです
(元陸上オリンピック選手談)
脳の今は0.1秒だそうで
0.1秒経つと❝過去❞と認識される
へぇそうなんだ・・・
難しくてよく分かりません
ごめんなさい学者さん
人間は過去~未来の幅を持ち
❝今❞を区切る
しかし動物は過去~未来の幅は無く
瞬間瞬間を生きている
なので過去と未来が無いので
絶望しない
この説は・・・
違うだろぅ
ある時
ミー様が後ろに居るのに気付かずに
桶星は後ろに足を踏み出し
見事にミー様のおみ足を踏んでしまった
痛くて「ミャァー!」と鳴くミー様
桶星は「あぁごめん」と軽く謝った
それから5分後
いきなりミー様が後ろから
桶星の
「痛ーい!」
(貴方ね、音もなく近づき
いきなり薄皮がむけるほど
齧られてごらんなさいなぁ
そりゃあ驚きますよ)
なぜ突然ミー様は齧ったのか?
意味が分からず茫然とした
なんで・・・
ThinkingTime!
そうだ足を踏んだから
仕返ししたんだ
それが証拠にミー様は
『フッンざまあみろ!』
的な怖い顔をしている
謝ったのに酷い仕打ちではにか
猫のくせに執念深い奴である
この出来事だけだと
❝いやいや、ただの偶然でしょ❞
と思われる方もおられるでしょう
しかし
偶然では無い事を証明する出来事が・・・
数日後
あろうことか桶星は再び
ミー様の足を踏んでしまった・・・
その時は前回の教訓があるので
必死に謝る
「ごめんね、わざとじゃ無いんだよ
本当にごめんね許してね」
誠心誠意に謝る
だって音もなく忍び寄り
不意を衝いた仕返しは
恐怖以外の何ものでも無い!
マジで怖い!怖いんです!
ミー様は桶星の謝罪を受け入れて
その場を去った
良かったぁ
桶星は誠意を込め謝罪したから
許してくれたのだと安心していた
だが
その考えは甘かった
勝ち気で執念深いミー様が許すはずが無い!
桶星が忘れた数分後に
そっと音もなく忍び寄り
又しても桶星の
「痛い!」
(これ本当に痛い
薄皮がはげ
薄っすら血がにじむ程度の
絶妙な力加減で痛いんです)
これには桶星激怒した
だってそうでしょ
こっちは誠心誠意謝ったのに
仕返しするなんて
思い切りミー様に言いましたよ
「私ちゃんと謝ったよねっ
謝ったのになんで齧るの!
だいたいミーが
私の後ろに立ってるから
踏んだんじゃない
自分が悪いんだよ
私は悪くないからね
それでも謝ったんだからね!
もう絶対に謝らないから!」
この様に
猫が仕返しをするのは
❝過去❞の概念がある証拠だと
桶星は声を大にして言いたいのです
動物の脳にも
しっかりと過去は存在するのだ!と
まぁ❝未来❞の概念は
わかりかねますが・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます