第19話 正しい【オタク】の育て方
子育てとは大変な作業だ
何たって赤ん坊を育てるのでは無い
人間を育てるのだから
この地上で
人間ほど
他者の力を借りなければ
生き残れない動物はいないだろう
人間は自立できるまでの年月を
他の動物より
遥かに要する
そのくせ
地上で一番威張り
我が物顔で
自然界を支配する
とんでもない
最強の弱者・・・人間様!
(意見には個人差があります)
桶星には一人息子がおります
『コミケ』や『声優コンサート』
がニュースで流れる度に
息子が写っていないか
目を皿にして確認する・・・。
「良かった~、写って無い~」
ハラハラもんです。
決して
コミケや声優コンサートを
差別したり
偏見を持っている訳ではありません
桶星にも
推しの声優さんいるし
恋の相手は
2次元男子オンリーなのだ~!
(これは、オバサンとして
かなり、ヤバいイタい・・・)
一度、息子に
「母もコミケ行きたい連れて行け」
と頼んだのですが
息子
「ダメ」
何で?足手まといになるから?
桶星
「可愛いグッズを買いたい
会場に着いたら別行動で良いから」
と食い下がる
息子
「あの人混み会場に入ったら
母なら7分で倒れる。無理」
と却下された・・・。
悲しい・・・。
だが、なぜ7分?
半端な分数・・・。
息子のコミケデビューは中学生
貯めたこずかいを握りしめ
「一人でコミケへ行く」
それを聞いて桶星は
大変だー。
と焦った。
夏のコミケである
息子が倒れたらどうする⁉
なので桶星は
スポーツドリンクを
一本は冷凍庫
もう一本は冷蔵庫で冷やし
当日の朝
大きな水筒に氷を沢山入れ
冷やしたスポドリを注ぎ入れ
凍らせたスポドリを
息子のリュックに押込み
「飲み物が足りなかったら
これで買いなさい」
と千円を渡した。
水分補給大事!
そして
まだ寝ている
息子の父(二番目の夫)
を叩き起こす
「早く起きろ!
始発電車に乗らないと
前に陣取れないでしょ!
とっとと駅まで送れ!」
なんと良い母なのだ!
中学生の息子の
【一人でコミケデビュー】に
ここまで心配りするとは
我ながら天晴れである。
まさに、母の鏡だ!
・・・と思う⁉
さて、前出の
【『コミケ』や『声優コンサート』
がニュースで流れる度に
息子が写っていないか
目を皿にして確認する・・・。
「良かった~、写って無い~」
ハラハラもんです。】
なぜハラハラするのか・・・。
それは責任が・・・。
テレビは絶えずゲーム画面
もしくはアニメ
産まれた時から
そんな環境で育ったら
普通にオタクになるよなぁ
息子は同年代が夢中になる
アイドルに興味ZERO
名前も知らない
でも
ゲームやアニメの事なら
万能であられる(笑)
気が付いたら
しっかりオタクに・・・。
育ててしまった!!
なんと素晴らしい母なのだ!!
オタクに育ち(て)
悪い事ばかりでは無い
中学生で知り合った
ネットゲーム仲間さん達
(皆さん息子より年上)
今でも仲良く
ゲーム以外にも
息子に良い刺激を下さり
人生を豊にしてくれている
有難やぁ~有難やぁ~
この場を借りて
皆様、息子がお世話になっております。
結論・・・。
子供には何でも
やらせてみるべし!
釣りオタク
鉄道オタク
ジャズオタク
映画オタク
なんでもいい
好きを精通する
人生に色を添える
だから本人がやりたい事
何でもやらせましょうよ
オタク=楽しい人生
どうせなら
楽しく生きて欲しい!
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