第二期:第17話【親睦会改め、飛駆のハーレム会⑦】

「はい...どうも...俺こと、雛 飛駆です...旅行二日目です...今朝は緋茉莉に腹パンを三回程食らわせられました...とても痛かったですが、もう治りました。二日目も楽しくできたらいいです...」


「ふふふ〜♪義兄さ〜ん♡」

そう言いながら胸をワザと押し当てながら、腕に絡んでくる緋茉莉

「ソ、ソウデスネ...」

実は朝、飛駆は緋茉莉に脅されたのであった...


〜朝〜

ドンッ

「うっ...ひ、緋茉莉...や、やめ...」

「フフフ〜♪許しませんよ〜♪」

「ひ、緋茉莉さん!目が、目が笑ってません!」

ドンッ

「うっ...!ひ、緋茉莉ぃいい!」

「じゃぁ、今日は私の言うことを聞いてくださいね♡」

「は、はい...」

俺はここで緋茉莉の条件を飲まないと殺されると思ったので条件を嫌々飲みました


〜回想終了〜

で、今に至ります

「義兄さ〜ん♡」

「何だ?緋茉莉...」

「ファーストキス...いつしてくれるんですか///」

「しねーよ!」

「フフフ...本当に...その答えでいいんですね...?」

「あ、あのぉ...ひ、緋茉莉さん...?とても圧を感じるのは気の所為でしょうか...あ、あはは」

そして緋茉莉が急に絡んでいた腕をギュッと締めてきた

「ひ、緋茉莉さん!!痛いです!とても痛いです!ギブギブ!わかった!いつか、キスしてやるから!今は我慢しろ!!」

「やったぁー!絶対...♡約♡束♡ですよ...?」

はぁ...我ながらなんて無茶苦茶な約束をしてしまったんだろうか...そう俺は思いながらこの旅行を楽しむのであった...


〜旅行から帰宅途中の新幹線〜

「ふー!楽しかった!桜も緋茉莉も飛駆も!楽しかったでしょ!!」

「とても楽しかったです!また皆さんで行きましょう!」

「私も!提案者だったけどほぼ柚葉ちゃんが進めてくれて助かったよ!」

「お、俺はもう勘弁してくれ...」

「義兄さん...楽しくなかったのですか...?」

緋茉莉は半泣きで俺の目をじっと見つめてきた

(おいおい...泣くのは反則だろ...)

「べ、別に...楽しくなかったとは言ってないだろ?俺も十分に楽しめた...だが、ちと疲れたな。帰ってゆっくりしたいところだ」

すると緋茉莉が喜んだ顔で...

「義兄さんはお疲れのご様子なので、降りる駅まで寝ててもいいですよ。まだ2時間くらい掛かりますので」

「そ、そうか...それなら少し寝させてもらうか...」

俺は疲れのせいか、目をつぶるとすぐに深い眠りについてしまった...


〜1時間後〜

「なんだ...周りから小さい声が聞こえる...そういえばまだ新幹線に乗ってるのか...3人でなにかを話してる...?」

俺は寝たフリをして、盗み聞きをしていた


「やっぱり義兄さんの寝顔は可愛いですね」

「そうだよねー!幼稚園ぐらいの時から飛駆ってあんま変わってないからねー」

「私幼稚園の頃、許嫁になってとっても嬉しかったなぁ〜」

「そういえば、義兄さんが小さい頃ってどんな感じの子だったの?」

「うーん...どんな感じの子かぁ...大人しかった気がするな...」

「私と同じように、友達は少なかったかなぁ〜?」

「まぁ、友達って言っても幼稚園の頃は飛駆と桜と自分(柚葉)の三人で遊んでることがほとんどだったよ」

「私も、こっちに転校してきてひー君を一瞬見ただけでひー君だってわかった。ほぼ変わってなかったからね」

「私は飛駆に何回も助けられてるからね。それも相まって好きになったんだよね」

「そうなんですね...でも義兄さんは譲りませんからね?」

「ほぉ〜(笑)売られた喧嘩は受けて立つよ?」

「喧嘩はダメですよ?旦那さんは私のなんですから!」

「元許嫁は黙ってて!(柚葉と緋茉莉)」

「そ、それは酷いじゃないですかー!もー!」


はは...なんだか楽しそうだな...三人が仲良くできてて俺は嬉しい...ぜ...

俺はまた深い眠りにつくのだった...


続く→

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