第二期:第18話【ストーキング】
「皆さんこんにちわ。俺こと、雛 飛駆です。ただいま学校から帰宅中です。しかし、帰るのが遅くなり、只今8時。周りが真っ暗です。そして、後ろから気配を感じます。これはストーキングされているのでしょうか?それとも、ただの自意識過剰なだけでしょうか?この前の配信で顔バレをしているので、もしかして誰かから狙われていたりしているのかもしれません。どうすればいいでしょうか?」
〜飛駆、帰宅中〜
「めちゃくちゃ後ろから気配感じるのですが...どうしてでしょう...」
カツンッ...カツンッ...
「絶対後ろに誰かいる!だって足音聞こえるんだし」
俺は速歩きでその場を立ち去ろうとした次の瞬間
「ね、ねぇ...」
「ひぇえええええええええ」
俺は悲鳴を上げてしまった
「だ、大丈夫ですか!?義兄さん!?」
「だ、大丈夫だ...尻もちついた...いてて...」
後ろにいたのは緋茉莉だった
「緋茉莉なんでこんなところにいるんだ?」
「義兄さんの帰りが遅かったので学校に迎えに行こうと思いまして」
「そ、そうか...ストーカーは緋茉莉だったんだな...安心した」
「???どうしたんです?義兄さん?」
「いや、なんでもない。早く家に帰って義母さんのご飯食べるぞー!」
「そ、そうですね!早く帰りましょう!」
〜翌日の帰宅中〜
カツンッ...カツンッ...
「いや、やっぱりおもくそ後ろ誰かつけてるやんけ!!怖い怖い怖い!!誰だよ!」
俺は考えた...止まってついてきているか確認しよう...と
すると、俺が止まると足音も止まった
「これ完璧ついてきてるな...ちょっと嵌めてみるか...」
俺は右に曲がった。
俺の家の近くは入り組んでおり、その周囲に住んでいても迷うことが多々ある。
だが俺は小さい頃からこの周囲で遊んでいたため、道路も路地裏がどこに繋がっているかを完璧に頭の中に入れているのである。つまりここは不本意に作られた迷路とも言える。
カツッカツッカツッ...
「おっとぉ...そっちは行き止まりだぜ〜?」
俺は足音の方に走っていった
そしてストーカーを路地の行き止まりまで追い詰めたのだ
「そこまでだぞ?ストーカー君」
俺はストーカーに強気で言った...すると...
「あ、あの...いや...ご、ごめんなさぁいぃいい!!うわぁああああん!」
急にストーカーがその場で倒れ込み、謝りながら泣き叫んできた
「ちょ、ちょっと待て!そ、そこまでする気はなかったんだよ!だから泣き止んでくれ」
あれ...この声...まさか女子か!?それにこの声...どこかで聞いたことある...
「ごめんなさぁああいぃいい!うわぁあああん!」
俺はストーカーが被っていた帽子を脱がした...すると...
「南岸先輩!?どうしてあなたがここに!?」
俺のストーカーは2年の頃に入っていた図書委員の南岸 文(みなぎし あや)先輩だった
「飛駆君のことが...ぐすんっ...好きだったから...ぐすんっ...」
「ってか先輩大学生ですよね!?そんなストーカーする時間あったんですか!?」
「ストーカーじゃないもん...ただつけてただけだもん!」
「それを世間ではストーカーって言うんですよ」
「だってぇ...だってぇ...ぐすんっ...私の卒業式のときに、飛駆君に告白しようと思ったけど...飛駆君...いなかったんだもん!うぇえええん」
「卒業式...あぁあ!俺その時病欠してたわ!」
「うぇえええええん!」
「せ、先輩!?泣かないでください!路地裏だからって、変なことしてる人みたいじゃないですか!!」
なぜ、南岸先輩がストーキングをしていたのか、経緯を聞いた。すると南岸先輩はポツポツと話し始めた。どうやら俺と同じ高校だった時、3年生のマドンナと言われていた先輩だったが、実は極度の人見知りで打ち解け合える人がいなかったらしい。それで図書委員の俺と打ち解け合うことができて好きになったらしい。しかし、先輩の卒業式の日に告白する予定だったらしいが、俺は風邪を引き学校を病欠した。
そして、俺と接点をなくした先輩は、俺のことが忘れられずにずっとストーキングしていたとのこと...
「いや、普通にこえーよ!って、先輩そんな人だったっけ?」
「ぐすんっ...病欠する飛駆君が悪いんだからね...ぐすんっ...」
「先輩...俺のせいにしないでください...ってか風邪は仕方ないでしょ!?...とにかく、早く家に帰りますよ。家まで送ります」
「お、お願いします...道に迷っちゃって...」
「俺も悪かったですよ。罠に嵌めるような真似をして」
「そうですよ!ちゃんと反省してください!」
「おうそうかじゃーな」
「ご、ごめんなさーい!許してください!」
俺は先輩を家まで送って帰ったのであった...
続く→
次回予告
もしかして...もしかして?もしかしなくても...?新しいヒロイン登場w!?
この先飛駆は4人の女の子からアプローチされまくり!?
飛駆!!どうする!!まだやり残したことは残ってる!
次回、飛駆死す!デュ◯ルスタンバイ!
(※次回予告は変更する場合がございます)
メタいですが、ここで飛駆に死んでもらったら話が進まなくなるのでw
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