第40話 「パワオトメくん」ネタです。ITに興味ない方にはつまらないかも。
◆2022.12.02朝時点のレポート:
https://kakuyomu.jp/users/hyper_space_lab/news/16817330650251997607
◆◆◆
「パワオトメくん」(マイクロソフト Power Automate Desktop)には癖がある。結構強めの癖である。
慣れないと付き合いにくい。いざという時に足元を掬われる。
そんな「癖」の一つをご紹介したい。
◆良い方の「癖」:
「言ってくれないとわからないよー!」と文句を言いたくなるような「分かりにくい機能」が「マウスとキーボード」>「キーの送信」機能に隠れている。
それは「テキストデータの画面入力」である。
「キーの送信」て言われたら、「A」とか「B」とか「キーボードに表示されたコード」を送信する機能だと思うじゃない。ところが、それだけじゃないのだ。
「文字列を送出することが」できるのだ。
これは画期的な機能だ。コマンドラインプロセッサにおける「print」機能に匹敵する。(何のこっちゃ?)
とにかく、あるのとないのでは大違いなのである。
これを知らないがために、時空研は「文字入力が必要な場面では、テキストデータをクリップボードに格納し、該当画面に貼り付ける」という方法で対応していた。
(これが後で語る「悪い方の癖」に直結している)
そんなことをしなくても、変数にテキストを格納し、変数内容を「キーの送信」で送り出してやれば良いのだった。
わかんないよ。この機能配置のやり方では。
「パワオトメ」の画面ではここにある。
【画像1】https://kakuyomu.jp/users/hyper_space_lab/news/16817330650271401514
なぜこんなわかりにくいデザインになっているかと言うと、想像するにアプリの原型が英語圏で作られたからだろうと思う。
英語圏では「キーボードで打ち込む文字と、画面に入力される文字は等しい」からだ。「a」というキーを打てば、「a」という文字データが入力される。
だから「キー送信」と言えば「a」という「データ」を送ることだよと言っているのに等しい。
それが証拠に、「テキストをハードウェアキーとして送信します」というオプションが本機能には存在する。
【画像2】https://kakuyomu.jp/users/hyper_space_lab/news/16817330650271682912
日本語の文字をハードウェアキーで送信できるはずがない。そもそもデザイン時から相手にされていないということがわかる。
文句になってしまったが、「テキストデータを送信できる」という機能自体はものすごく便利である。いいぞ、「パワオトメ」!
◆「パワオトメ」の悪い癖:
テキストデータをウィンドウUIに入力させると、文字化けすることがある。
これも日本語特有の現象だと思う。正確に言うと非英語2バイトコード文字言語圏特有の不具合だ。
バグとまでは言い難いのだが、要するにUTF-8とかUTF-16とか2バイト文字をどう取り扱うかという「お約束」が一致しないためか、入力時に文字化けが起きることがある。
これを回避するためにわざわざクリップボードにテキストデータを一旦格納し、クリップボード経由でデータを貼り付けるという方法を取っている。
クリップボードは1つしかないので格納貼り付けのタイミングがシビアになる。
結構面倒くさい。
また、変数制御よりもCPU処理時間が長くかかるので、「格納されるタイミング」「貼り付けが終了するタイミング」がわかりにくい。そこそこ時間が掛かるので、次のステップが先に走ってしまう場合がある。
処理の早いPCでは起こりにくい現象かもしれないが、時空研使用のPCはしょぼいのでこういうことが起こる。最新の設備ばっかりでデバッグしないでね、日本マイクロソフトの皆さん。
※でも素晴らしいソフトです。Power Automate Desktop。おすすめです。
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