第9話 「どう読ま」問題へのシンプルな回答。

◆2022.10.23朝時点のレポート:

 https://kakuyomu.jp/users/hyper_space_lab/news/16817330648725107966


 ◆◆◆


 Web小説のヒット作品が持っている長所とは何か? つまるところ以下の3つである。


 ①わかりやすさ

 ②手に取りやすさ

 ②読みやすさ


 特にカクヨム作品の場合、上記の3つが重要となる。なぜか?


 書店に並ぶ書籍化されたラノベは製本され、装丁されている。それだけで工芸品としての「外見」を持っている。

 その最たるものが「表紙画」だ。


 表紙が真っ黒に塗りつぶされたラノベを買うやつがいるだろうか? たとえ内容が「えちえち勇者のハーレム無双。ポロリもあるよ」的なやつだとしてもだ。


 可愛くて、ちょっとエロい(「ちょっと」であることが重要。やり過ぎはNG)表紙イラストがついていたら、それだけで手に取りたくなるでしょう? そこのお兄さん? あ、お姉さんもですか……。


 しかし、カクヨムにはビジュアル要素がない。なぜかはわからないが、運営にはポリシーか作戦があるのでしょう。


「文字だけで戦え」と。


 ステゴロですよ、これは。


 であるから、先述の3つ、①わかりやすさ、②手に取りやすさ、③読みやすさがさらに重要になるわけだ。


 解説しよう。


 ①わかりやすさ:

 ・これは「タイトル」「キャッチコピー」「あらすじ」を磨けという話に共通する。

 ・特に、前者2つ、さらにいえば「キャッチコピー」をみただけで内容の想像が付くことが大切である。

 ・良い意味でマンネリ。いわゆる「テンプレ」。読者の予想を裏切らない。

 ・何万冊ものタイトルから読者は今日読む作品を選ばなければならない。「選びやすい状態」を作り出してあげるのがサービス業たる作家の仕事だ。


 ②手に取りやすさ:

 ・これが、ちらりと述べた「ちょっとエロい」表紙画のことである。

 ・あまりにもエロ過ぎる表紙だったら、「抵抗感」を感じて手に取れない。

 ・Web小説であってもそれはある。あまりにも「バカみたい」なタイトルを見たら、「普通の人」は敬遠する。

 ・逆に「硬すぎる」のも手に取りにくい。多くの人は「面倒くさそうだな」と思うだろう。(作者はこれで失敗した)


 ③読みやすさ:

 ・漢字の比率を落とす。

 ・難読漢字にルビを振る。

 ・一文を短くする。

 ・句読点を適切に入れる。

 ・行頭を一字下げる。

 ・適宜改行(空白行)を入れる。

 ・行間で語るとか、暗喩を多用するとか、あいまいに揺らぐ表現をするとか、「純文学でやりたくなりそうなこと」はいらない。ストレートに書く。

 ・直接話法の話者をはっきりさせる工夫をする。


 どこの創作論・指南書にも書かれていることである。目新しくはない。

 やるか、やらないかだけである。


 何事も徹底するのは難しい。「やってみなはれ」の精神である。


 ただし、常にプラスとマイナスのバランスが重要である。テンプレの極致を作品にしたら、たぶん「つまらない」と言われてしまうだろう。

 「適度に」読者を裏切る加減が、トップランカーのトップランカーたる所以ではないだろうか。


※本稿を書いている傍らで、題材である「うちのAI」は着実にPVを伸ばしている。「お仕事コン」で結果を出せるかどうかは不明だが、少なくとも「より多くの人に読まれる」という目標に対しては正しい対策を打てていると考えてよい。



 ところで、「うちのAI」って「お仕事コン」の規定違反じゃないのか? 内容がどうこうの前に、応募条件違反で失格になるのじゃなかろうか?


 えぇーっ! なんそれ?


 次回は「うちのAI」に降りかかるピンチについて語ることにしよう。大丈夫か、「うちのAI」? やれるのか、「うちのAI」?


――――――――――

 ここまで読んでいただいてありがとうございます。


 何だこの終わり方は、次が気なるじゃないかと思われた方は、「作品フォロー」「おすすめレビュー★」をよろしくお願いいたします。(『面白い』の一言でもありがたいです)


◎「うちのAIが転生させてくれたので異世界で静かに暮らそうと思ったが、外野がうるさいので自重を捨ててやった。」もよろしくね。😉

https://kakuyomu.jp/works/16816927863047596907

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る