第4話

第4夢   Looop


 私が、この夢を見たのは、10年以上も前の事… なのに、今でも覚えている。

 何故なら、この夢の中でいつまでも駒の様に夢が続くのだから。


 その夢は、私が、普通に家の中のベットから起き、隣の部屋に行く夢だった…

 夢のLooopは、そこから始まった。


 まず、私は目覚め、隣の部屋に入った。

入った瞬間、頭の中が回り出し、何かに吸い込まれる様に、暗闇に落ちた。

 起きたら、またベットの上。

また、ベットから起き隣の部屋に行く。

 次は、住んでいた一階の窓から、知らない人が、入って来た。

 怖い、と思った瞬間、またあの感覚だ。

暗闇に落ち、目覚めたら、ベットの上。

 同じ夢、次は、隣の部屋で殺されそうになる。また、そこで、あの感覚が始まる。

私は、夢から目覚められない恐怖といつまでこの夢を見続けなくてはいけないの?

という恐怖でいっぱいだった。

 次、同じ夢ではこれは実際に起きてる夢と勘違いするほどだった。

 現実じゃないよね?そうだとしても夢の中では、現実に起きてる感覚だった…

数回、恐怖な夢を繰り返した後、目が覚めた。

 目が覚めても、今、私は現実を生きているのか、疑問に思った…

大丈夫、もう、あの暗闇、本当に地面に吸い込まれる様な感覚はない。でも、

そんな、夢を見たら しばらくは、眠るのが、怖くなり 

 眠ることが出来なくなった…

今でも、あまり眠れない…

あの、闇へと吸い込まれる感じは

 他にもあった…


夢、私は普通に、横になってると、窓から、平行したように白髪のお婆さんが、怖い形相で、窓から透けて、部屋の中に入って来た。

私は、見たらいけないと、とっさに下を向いた。

 もう、遅かった。

足を掴まれ、壁の中に引きずり込まれていた。壁に、吸い込まれる…

 あの感覚は、なんだろう

ぬるま湯に浸されたかの様な感覚になり    

 次には、身体の細胞が壊されて行く様な気持ち悪い体感を味わい、どんどん身体が溶かされながら、壁の中に入っていく。

  

壁に入った瞬間目が覚める。

でも、まだそこは夢の中。

 また、続く…


目覚めたら、また、ベットの上


 下を見ると、お婆さんではなく、白い

手だけが見える。


また、足を掴まれ壁へと呑み込まれる


 壁の中に入る、気持ち悪さ

あれは、もう、夢の中の出来事でも、

嫌だ。


あの、お婆さんの夢は 私自身 今まで、視て来た夢の中で こんな事起こる訳が無いと勝手に決めつけてしまい、後になって それは、正夢だったと…お婆さんの、想いの念にちゃんと、答えられなかった 私への怒りかな…


だとしたら、もう一度教えてよ

 今度は、貴方の、念を聞き逃さないから

伝えるから、未練ややり残した事。


もう、怖がらず受け止めるから。


 ホントの自分、これが、私の、仕事です。


貴方の、恨み思い残した念吸い取ります。

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私の夢の中のお話 夢来異 @mgaz1025

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