第57話

「これが今年度ので…」


家で仕事になった。自室で仕事とか久しぶりすぎる。ま、今だけだし楽勝。パソコンに思いつく限り入力する。それがひと段落すると、リビングに移動して切り替える。


「守、会社の人には報告した?」


「したよ。やっぱりか、だって」


「え、やっぱり?」


「俺が有能すぎて、みんなそうだろうと思ってたらしい」


「へー、そうなんだ」


「みどりは?報告した?」


「長山さんには。そしたら、驚いてたけど…了解してくれました。沖縄は、とりあえず準也さんにはメールした」


「生ジュンヤと俺がしゃべるのか〜。すげぇな」


「は?」


「…え、みどりはジュンヤのこと前から知ってた?」


「さぁ?モデルとカメラマンの人くらいしか情報ない」


「はー、メンズモデルとしても有名だけど、あの白河さおりの旦那でしょ?有名人だよ」


「ふーん?」


「かっこいい人だよ。思わない?」


「…なんか、アロハシャツの人っていう印象」


「ありえな。なにそれ」


「かっこいいかはわかんない。守の方がかっこいいし?」


「…それは、本気?」


「もちろん」


「なら、俺結構上からジュンヤにもの言っても怒られないかな?」


「白河さんはいつも上からものを言いますよ?」


「え、…まじ!?白河さんって…そういう人?」


「面接中に浮気しないでね」


「するわけないじゃん」


俺の日常は変わったけど、別にたいしたことじゃない。部屋に1人、人数が増えただけ。

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守の毎日 えいみ @fukuharaeimi

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