第42話
「頭のおかしなこと言わないで下さい。具合が悪いので、帰らせて下さい」
「…すみません。私…ずっと先生のことばかり考えてるんです。私、先生の子供がほしいんです、どうしても」
なに考えてんのキモ。あ、そういやみどりが雄を感じるとか…嫌だもう…怖いんだけど。
「無理です」
「…試すだけでもだめですか?」
は?助手席のほうへ移動して、勝手にドア開けて座ってきた。
「私と、一度だけでもいいので…」
は?はぁ!?シャツ脱ぐなよ!ここ駐車場!バカなの?下着とかなに考えてんの?
「通報しますよ?ここ防犯カメラ回ってるし」
「え…足助先生は同意してくれないんですか?」
「無理です。警備員呼びますよ」
緒方さんは、しぶしぶ降りた。服は再び着てた。すぐ車を出して逃げるように帰る。怖かった…。なにあれ、俺はなに?好きとかそういうのと違う…。子供が欲しいからちょっと精子くれよって?キモ。
家の駐車場に着いたら、もうぐったり。家にみどりはいた。
「え、どしたの?それ…」
「吐いた」
「いやわかるから。水飲もうか」
俺はつわりじゃないのに。なにやってんだよ。
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