第41話

「合コンで会った男の人と、必ず…寝てたって…。足助先生は病気なのに、そんな人…危ないですよ?病気を持ってるかもしれません」


みどりは病原体のように見えているようだ。


「病気ではないです。帰るのでそこを退いて下さい」


もう車に乗ろう。


「足助先生…心配なんです!」


「なにがそんなに心配かわかりませんけど。夫婦だし寝てますけど、別に元気ですけど」


「どういうことですか?足助先生病気なのに…大丈夫なんですか?」


嫌だな。みんな、聞きもしなかった。私と寝てくれますか?なんて。できないと決めつけられていた。自分でもそう思ってた。


「大丈夫です」


て。


え?座席に座ってたところ、首を固定されてキスされた。…なにこれ、ニンニク…唐辛子?気持ち悪い…!

手を振り解こうともがくが、離してくれない。力強すぎる。ばたばた暴れたらようやく離してくれた。


「じゃあ、私と子供作ってください」


気持ち悪い…

慌てて車にあるビニール袋を取り出して吐いた。


「だ、大丈夫ですか?」


「…緒方さん、ラーメンでも食べたんですか?香辛料の匂いがすごいですよ」


「え、あ…」

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