第31話

「守は犬と暮らしたいでしょう?なら急ごう。犬はどんなの?」


「…え、でも…」


「外広いから、柵でも作ってもらってドックランにしよう」


「…犬のサイズは?」


「大型にしたいでしょう?」


「本当に?俺が、世話しても…いい?」


「いいよ」


「なら…知り合いがブリーダーしてるから…レトリバーにしたい」


「いいよ?老犬以外なら」


「もちろん」


や、やったー!嬉しくてたまらない。


「なら、その別荘一度行ってみたい…周りの環境とか…気になる…」


いやいや、こんな具合悪そうなのに。なに俺は言ってるんだ。


「いいよ?」


「いや、でも…具合悪いでしょ?」


「はははー。これは病気じゃないんでね?なんにも気にすることはないよ?明日仕事終わりに車で乗せてって。案内する」


「…わかった」


「その代わり」


「え?なに」


いきなり起きた。そしてスウェット着てた肩を出されて、肩に顔を近づけられた。


「痛っ!」


なに、なに今の。そのあと首筋にキスマークつけられてるのがわかったけど…


「ちょ!上すぎ!」


「見せびらかしましょー?」


慌てて鏡を見に行く。どうなってる?

って、な、な、なんじゃこりゃー!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る