第15話

青と黒のストライプ。これでいいや。適当に選んだけど、スマートになると思う。でもこれをはいどーぞ、なんてつまんないよなぁ。サプライズするか〜


「おかえりー!守、こっちこっち」


「は?…なに…?」


無理矢理引っ張って寝室へと移動させる。


「ベットの上にプレゼントありまーす」


「なんで?持ってきてよ」


「まぁ、取ってみてよ」


「なにそれ、意味わかんないんですけど」


スーツの守はしぶしぶベットの上の箱を取ろうと、ベットにのぼる。ダブルベットは広いのよね〜?私もついていく。そして、箱を開けてびっくり。


「空じゃん!なんだよこれ!」


「今から首につけてあげるよ?そのまま目を閉じて?」


「は?…なにめんどくさいこと考え…」


目隠ししちゃえ!


「ちょ!なに!はずして!」


「やだ〜。手首も拝借」


「ちょっ…目!はずしてよ!やめて!」


おっと、守の本気のやめてだ。


「目隠しはずしたよ」


「…なんなのこれ」


「手首をごらん?」


「…ネクタイ…意味わかんないんだけど」


「目隠し苦手?」


「…暗闇が」


「そう。だからいつも灯りがどこかにあるんだ」


「…そうだよ」

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