第14話

守は朝起きたときは、かなり機嫌悪いとき多い。ま、ご飯を食べさせるといい感じになる。ぼーっとしてる姿、その隙ありなところ…いやぁ、いいねぇ。他じゃ見られない代物。

スーツに着替えるとガラッと雰囲気変わるんだなー。あのイケメンで有名な足助先生となる。毎日女の子にナンパされてるんじゃないかしら?その様子を見たい気もする。大学のとき見かけたことあるから今もそんな感じ?


「なに?じろじろ見るなよ」


ほほう。イライラしてる。ネクタイしながらイライラしてる〜


「その犬の足跡のネクタイ、気に入ってる?何本かあるよね」


「これは、獣医やってる時につけてたから。お客さんに評判良かったからつけてるだけで、別に気に入ってるわけじゃない」


「そっか。守って、もっとシックな色好きだよね?私服とかもそうでしょ?学生のときは、黄色のネクタイなんかしてた?」


「してない…」


急に大人しくなった。


「人によく思われたくて…」


「なら、私がプレゼントしてあげようか?守が好きそうなの買ってきてあげる」


「…え、好きそうなのわかるわけ?」


「たぶん」

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