(二)-9

 寮に戻ってきたスークは、その後共用スペースで他の少女たちと食事をして部屋に戻った。

 部屋に入ると先に戻っていたカムラが「食べた?」と聞いてきた。

 スークは「うん」と返事した。

「なら大丈夫ね」

「そうね」

 お互いそう言い合って、ほほえみあった。




 深夜一時を過ぎた頃、カムラとスークはデニムの半ズボンとTシャツ、それにリュックサックを背負った姿で、真っ暗な自室の窓際に立っていた。

「用意はいいね」

 カムラの言葉にスークは「うん」と頷いた。


(続く)

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