(二)-6

 スークはその物置の左右にスライドするドアの片方を開けた。そして中に一歩入った。中は真っ暗で何も見えなかったが、犬のえさの大きな袋が正面に置いてあることは知っていた。

 スークはエサ皿を袋の中に突っ込み、固形のエサをすくい取った。まず右手ですくった皿を床に置いた。エサは皿に山盛りになっていた。そしてもう一つの皿も同じようにすくって、先に置いた皿の隣に置いた。

 そしてスークはその山盛りのエサの上に、ビニール袋に入ったとろけた玉ねぎをだいたい半分づつになるようにかけた。


(続く)

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