ミーティング

「紅白戦はここまで!!!集合!!!」


俺たちは監督の所に集合し、1年の一人ずつの評価を言われた。評価の後グラウンドを整備し終わったら解散となった。


1年生達が帰った後2・3年生は集まってた


監督「五十嵐のピッチングはどうだった?」


西川「計算されたようなピッチングでした」


越前「打てるのに前に飛びません」


高橋「あんな重い球を打つのが初めてです」


宮川「彼はストライク一個も出してませんが結果これです」


鈴木「・・・・・」


監督「どうした鈴木?」


鈴木「今気づいたんですが彼はストライク一個も出してません。なのに・・・」


監督「交代のペースが速いと言いたいんだろ?」


鈴木「はい、そうです。攻撃の番があんまりに早く終わりこっちが中々休むことができてませんでした」


監督「そうか、実は私と西川が入学式で彼とテストした。

内容は103だ。何球で3アウトを取ったと思う?」


鈴木「何ですかそのテストは・・・球数の事ですよね?8球とか?」


西川「たった3球だよ」


西川が答えた途端に部室の中が急に空気が変わった


監督「西川が言った事は本当だよ。審判として見てたが彼はに対して投げる球を変えてる。分かりやすくに言えば球速だ。彼とテストした時の球速と今日の投げた球速もまるで全然違う」


鈴木「え?どういうことですか?」


監督「彼はおそらくに対して打てやすい球速を投げてる。審判役だった私がはっきり見えてた」


「「「まじかよ!」」」


西川「・・・・・」


鈴木「そうだとしたらとんでもないやつが入ってきましたね」


監督「彼いわく”遊び球なしのピッチャー”だそうだ。お前たちは遊び球なしのピッチャーのイメージはどんな感じ?」


西川「ストライク優先でバッターを何もできないってイメージです」


鈴木「西川と同じです」


高橋・越前・宮川「同じく」


監督「一般的なイメージはそれだよ。彼の場合はおそらく違うと思う、今日の紅白戦の事で私が感じた事は”ストライクを取るために投げるのじゃなくアウトを取るために投げてる”と思うよ。本人から聞いたわけじゃないが今日の紅白戦を見てそう感じたよ」


「「「「「「・・・・・・・」」」」」」」


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ミーティングの後の夜


「とうるるるるるん・・・・・・・・・もしもし?私だ片岡だ」

「おおおお!!久しぶりだな!片岡!こんな時間にどうした?」

「うちと練習試合やらない?」

「いきなりだな?面白いやつでも入ったか?」

「見ればわかるよ」

「そうか、どうせやるなら1・2年生だけでやってみない?お互い手探りだろ?」

「それは助かる、こっちもそっちも前の3年が卒業したから大分戦力減ったわけだろ?」

「まぁなぁ・・いつやる?」

「明後日はどう?」

「明後日ならいいよ。丁度土曜日だし」

「場所はそっちでいい?メンバー多いだろ?今年の方は知らんけど」

「かなり増えたよ」

「さいですか、じゃ明後日でいいんだね?」

「いいよ、来な」

「またな、西野」


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