入部
入学式が過ぎて、数日が立ち。やっと入部できる日が来た。入部届は部活の紹介終わった後で出したから後は
放課後になり部活が始まる。ユニフォームに着替えてグラウンドに向かった。そこには監督と先輩達が待っていた。今年の1年生の入部者は俺を入れて5人。
「集合!!!1年生もこっちに来てくれ。私は・・・まぁ体育の授業で会うから、名前はべつにいいよな?一様この野球部の監督だ!よろしく!次!キャプテン!」
「あ~どうも、キャプテンの西川海斗です。ポジションはキャッチャー。今年は人数少ないが実力があればウチの監督がガンガン使っていくスタイルだ。頑張れよ1年生。」
「まずは自己紹介からはじめようか!名前と希望のポジションを言うってくれ。まず君からだ相川くん。あとは順番でやってくれ。」
「はい!!相川相馬です!ショート希望です!足には自信あります!よろしくお願いします!」
「右川皐月です!ライト希望です!試合に出られるように頑張ります!よろしくお願いします!」
「左京悠馬です!レフト希望です!同じく足にも自信あります!よろしくお願いします!」
「三沢巧です!キャッチャー希望です!戦力になりますように頑張ります!よろしくお願いします!」
「五十嵐凛です!ピッチャー希望です!野球自体はまだ初心者です。よろしくお願いします!」
監督(初心者!?嘘だろう!?本当だったらすごいな、色んな意味で・・・)
西川(初心者だと?冗談だろ?あれで初心者だったらとんでもないな・・・)
「よし!自己紹介終わったな!まず軽くグラウンド全体で5週!1年はまだ体でき上ってないから(一人除いて)まだ無理するなよ!終わったらまたここで集合だ!では始め!!」
「「「「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」」」」
グラウンド5週が終わり。先輩達はほとんど息が上がってない。1年生は俺以外ほんとど息が上がってる。
「5週が終わったな?それじゃ3年と2年はいつ通りの練習をしてくれ。今日は1年生達は初日だから軽くやってくれ。西川、鈴木と五十嵐はブルペンに来てくれ。斎藤あとは頼んだよ」
「はい!」
ブルペンに向かう途中で鈴木先輩が話題を切り出した。
「監督、初日からブルペンに入れるって事は五十嵐にピッチャーの事教えるのですか?」
「んー、ちょっと違うなぁ」
「何が違うんですか?彼は野球初心者って自分で言ってましたよ?」
「その前に五十嵐、試合の経験はある?」
「ありません。」
「そうか、分かった。鈴木の質問に答えよ。五十嵐の投げる球もっと見たいからだ。」
「それだけですか?」
「それだけだ。」
ブルペンに着いた。西川先輩は防具を着てしゃがんだ。準備万端みたいだ。
「よし、五十嵐・・・とりあえず10球投げてくれ。」
「分かりました」
普通のストレートで投げよう。さすがに10球を全部ど真ん中に投げるのはちょっと芸が無い。インコースとアウトコースに分けて投げる。まず一球目・・・
バン!!っとめっちゃいい音がブルペンの中に響いた。
(重!?なんつー球を投げるんだよ!?そりゃ、監督も押されるわけだ・・)
リズムよく投げてたら、ずっと見ていた鈴木先輩が渋い顔していた。監督は何故かニヤニヤしている。
「どうだ?鈴木?俺が見たいって理由わかるだろう?」
「はい、驚ました。五十嵐は本当に初心者?」
「はい、初心者です」
「これからはピッチャー2枚看板でやるぞ。鈴木一人でやるのがきついだろ?鈴木が怪我したら代わりにできるやつがいないからな。」
「はい、そこは分かってます。怪我のせいで“また辞退”したら。中3の思い出として悲しい過ぎます。」
「分かってるならそれでいい。五十嵐は試合経験無いから。明日は紅白戦をやる。1年生達どこまで出来るかしりたい。残り半分のメンバーは2年生で埋める。丁度1年生にもキャッチャーやりたいやついる事だし丁度いい。」
「分かりました」
「五十嵐はもう上がれ。今日の1年生の予定は自己紹介と軽い基礎トレーニングだけだ。」
「はい、分かりました。お先に上がります。お疲れ様でした。」
「おう、おつかれー」
「おつかれー」
「お疲れ様」
俺はブルペンを出て部室に向かった。そこに着替え中同級生達がいた。あっちも早く終わったんだ。
「よ!五十嵐!そっちも終わった?」
「終わったよ」
「明日の事聞いたよな?」
「ああ、紅白戦のことだろ?」
「聞いたなら話が早い。お互い頑張ろうぜ!」
「ああ、頑張ろう・・えっと〜」
「三沢巧。巧でいいよ」
「俺の事も凛でいい」
「よろしく」
「よろしく」
お互い握手した。着替え終わったので先に帰った。
明日が楽しみだ・・・
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