第14話 ダークアビスの正体

フ「ダークアビス、さっきから動きが鈍くない?苦しんでるような...」


「ダークアビスから、私の名前を呼ぶ声がしたの。」


ウ「どういうことだ?!」


「声が聞こえて、、そしたら光が放たれて、

私の魔力が解除されたの。

もしかして、敵じゃないんじゃないかな?!」


フ「ダークアビスに誰かが支配されている可能性もなくはないけど..」


ウ「そうだとしても油断はできんな。」


また突然、空間が歪みだした。

レニシアに連れられた、カイたちが現れた。

カイたちは、ぐったりしていた。


フ「カイ!!キルト!!」


レ「まったく、、弱くってつまんなかったわ。まだ生きているから安心して」


ウ「レニシア....よくもカイたちを!!」


レ「.....あら元に戻ってしまっているのね。残念だわ。」


フ「カイたちを返して!!」


レ「あぁ...この用済みたち?返してあげるわ」


落下してくるカイとキルトをウルが助けた。


ウ「しっかりしろ!!カイ!!キルト!!」


カイとキルトは目覚める様子はなかった。

私は、ルビィがいないことに気づいた。


「ルビィは?ねぇ!ルビィはどこにやったのよ!?」


レ「あぁ!!あの気持ち悪いのは、消滅したわ。あんなの仲間だなんていうつもり??」


「......許せない。」


レ「そんな怖い顔をして、魔力のないあんたが、この私を倒せるわけないでしょ?」


「今の私はあなたを倒せる。だけど、あなただって仲間だったんだもん。消滅なんかさせたくない!!あなたの心を元の綺麗な心に戻してあげる。」


レ「笑わせないで?あんたにそんな事できるわけないでしょ?

ダークアビス!!この小娘をやっておしまい!!」


しかしダークアビスは苦しみだし、レニシアの言うことを聞かなかった。


「ま....ゆ..ら...」


ダークアビスは、はっきりと私の名前を呼んだ。


「あなた、、誰なの?!ダークアビスに支配されているの?!」


レ「チッ!!まだ、魂が完全体となっていなかったとは、しぶとい奴だ。」


「魂..レニシア、どういうこと?!」


レ「フフフ...良いこと教えてあげる。

ダークアビスはね、あんたの父親の魂が宿っているのよ。」


「何それ....嘘言わないで!!」


レ「嘘じゃないわよ?」


「ま...ゆら...」


ダークアビスからは、懐かしい私の名前を呼ぶ声が聞こえた。

レニシアは、笑みを浮かべなが2年前の事を話しはじめた。


「2年前、あんたの父親の魂をもらったのよ。

私はマリーシャに復讐するために、あの女に関わる全ての者を潰すために、ダークアビスの封印を解いた。

だけど、ダークアビスの魔力はほとんど弱まっていてね、魔力が必要だったの。

時空の鏡を使って、あんたの父親に強力な魔力があることを知ったわ。

それと、あんたがマリーシャの生まれ変わりだということも。

あんたの父親をワザと事故に遭うようにし向けて、魔力を奪ったの。」



すべては2年前から始まっていたなんて

私は、頭が真っ白になった。


レ「ダークアビスを倒せば、あんたの父親の魂は完全に消滅するわ。あんたにできるかしら??」


フ「まゆら!!しっかりして!!レニシアに騙されちゃだめよ!」


「でも、、私の名前を呼ぶ声はパパだったよ

私、、パパを助けたいよ。」


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