第12話 穏やかな一時
フ「まゆら、少し休みましょう。
ゆっくり休息をとらないとね。」
フレリアは、まゆらに優しく微笑んだ。
「でも、ゆっくりできる場所が...」
フ「私たちのナイトハウスにいらっしゃい。
カイ、お願い。」
カイは、指をパチンと鳴らした。
すると、扉が出てきた。
フ「さぁ、中に入って。」
扉を開けると豪邸のような空間が広がっていた。
「うわぁ...すごい!!」
カ「外部からは見えないようになっているから安心したまえ。」
キ「ルビィも行こうぜ!!」
私とルビィは、少し休息をとることにした。
フ「まゆら、ゆっくりお風呂にでも入らない?」
「ありがとうございます!!」
フ「食事の用意するから、ゆっくりしてらっしゃい。」
まるで豪邸のような部屋だった。
お風呂も1人で入るにはもったいないほどの広さで、まるで温泉のようだ。
「うわぁ〜!久々に、ゆっくりお風呂に入ったぁーってかんじー!!気持ちいい。」
フ「一緒に入ってもいいかしら?」
フレリアさんが、お風呂に突然入ってきて私はびっくりした。
「えっ、、あっ!!はいっっ!!」
フ「お邪魔だったかしら?」
「いえ、そんなことないです」
フレリアさんは、美人でスタイルもいいからなんだかとっても緊張した。
フ「本当に似ているわね、、マリーシャに」
「そ、、そんなに似てますかね!?マリーシャさんの方が美人でとっても素敵な方ですよ」
フ「マリーシャを知っているような言い方ね。」
「夢で、会ったんです!!」
フ「夢で....?」
「助けに来てくれる仲間がいるって、フレリアさん達の事教えてくれました!」
フ「マリーシャ、全て知っているのね。」
「えっ?」
フ「マリーシャは、私達があなたを助けに来ることを知っていた。それだけじゃないわ、、この戦いの結末を知っている。
まゆら、あなたならこの戦いを終わらせることができるわ。
マリーシャが、お気に入りだった深紅の継承服を誰かにあげるなんて、よほどあなたを信頼している証拠だから。」
「深紅の継承服?」
フ「まゆらが、変身した時の衣装のことよ。」
「あれ、マリーシャさんのだったの?!」
フ「そうよ、マリーシャが12歳の時に国王様からプレゼントされた特別な継承服なの。」
「特別な....」
フ「マリーシャのお母様、エリーシャ女王様の形見でもある継承服なのよ。」
「えっ.....そんな大事な服をどうして、、」
フ「まゆらを信じているからじゃないかしら?
必ず王国と、この世界を救ってくれるプリンセスだと信じているから、、だからあなたに全てを託す意味で、変身した時の衣装を継承服にしたんじゃないかしら、、」
「全てを託す.....私にそんな力ないのに、、」
フ「そんなに不安がることないわ、私達がサポートするから。
カイ達が、ご馳走用意して待ってるわ、温まったし、さぁ上がりましょうか。」
お風呂を出ると、すごいご馳走がテーブルに並んでいた。
「わぁ..!!すごいご馳走!!」
ル「まゆら様!!!どれもこれも美味しいですよ!」
キ「ルビィ!!お前よく食うな!!あれも食うか?!」
「キルト様...!!そんなに口に詰め込まないでください...」
ルビィはキルトとすっかり仲良くなったみたいだった。
フ「冷めないうちに、まゆらも食べて。」
「はい!!いただきます!」
たくさんあったご馳走は、あっとゆーまになくなった。
ほとんどルビィと、キルトが食べてしまった。
「お腹いっぱぁーい!!ご馳走様でした!!」
フ「お腹が満たされたところで、この後どうするか考えなきゃね、、」
カ「いつまでも隠れてても仕方ない。こちらから仕掛けよう。」
フ「待って、、まゆらは魔法が使えないのよ?1番に狙われるのは攻撃できない、まゆらだわ。」
カ「じゃぁ、どうするんだ?」
キ「3人のうち誰かが、まゆたんとフュージョンして一緒に戦えばいいんじゃね?」
「...........」
キ「アレ、、俺なんかまずい事言った?!!」
フ「いいえ、キルトの言うとりね。」
キ「よっしゃぁー!!じゃぁ俺が、まゆっちとフュージョンして戦うね♪」
カ「お前は、ダメだ。」
キ「えぇー!!」
カ「フレリアお前が一緒にフュージョンして戦ってくれ」
フ「わかったわ。て、事でよろしくね、まゆら。」
「あっ、、はい!!....あの、、フュージョン
って何ですか?」
フ「ウルは本当に細かいこと説明してないのね、、まゆらが、変身してウルがそのブローチに入り、力を与えて一緒に戦ってたのよね?
それをフュージョンっていうのよ。融合、一体化するってことね。」
「なるほど....」
カイが私の目をじっと見つめていた。
「あ、、あの何ですか?」
カ「ウルや、母親を倒す事になっても覚悟はあるか?」
「たお、、す、、覚悟?」
カ「おそらく、2人を元に戻すのは不可能だろう。」
フ「ちょっとカイ、言い方を考えなさい。
ごめんね、まゆら、、カイはこういう言い方しかできないから。」
「ウルと、ママは元に戻らないの??」
フ「レニシアの今の魔力はとても強い魔力なの。その魔力で操られてしまったら簡単には元に戻せない。もちろん2人を元に戻すことを最優先するけど、最悪の場合の時を考えて、、、、まゆらに2人を倒す覚悟はある?」
「そんなの..無理だよ.....ウルもママも大事な人だもん!!倒すなんて、、できない!!絶対に2人を助けるんだからー!!」
フ「.....そうね、、2人を傷つけずに助ける方法を考えましょか。」
カ「何を甘いことを言っている!!やらなければ、この世界は救えないんだぞ?!
お前は、この世界を救う使命を与えられたプリンセスなんだぞ!!」
カイは私に強い口調で怒鳴った。
キ「まぁまぁ、カイは落ち着いて。まゆたん泣きそうになってるじゃんか〜!!
まゆたん♪フュージョンした時の攻撃魔法を教えてくれる?」
「えっと...」
私は涙をこらえながら、攻撃魔法を全部教えた。
キ「なるほど、、、、あっ!!いい方法思いついた!!」
カ「くだらん方法だったら殴るからな?」
キ「ちゃんとした方法だよー!カイったら暴力的なんだからぁ〜。」
キルトはウルとママを傷つけずに助ける方法を話しはじめた。
キ「まゆたんが、フレリアとフュージョンして、幻想魔法を使って油断させる。
フレリアはフュージョン解除して得意技のあの魔法を使う。」
フ「まさか、エターナルスリープル?!」
キ「そう!!エターナルスリープルでウルとまゆたんママを眠らせて、その間に他の敵をやっつけちゃうの!!」
フ「なるほどね.....」
キ「フレリアのエターナルスリープルは、絶対に目覚めないから大丈夫だよ!!
後でカイに魔法を解除してもらって、その時にダークスピネルが一瞬身体から離れるはずだからその一瞬の隙を狙って、僕のオレンジの炎で燃やしちゃうの!」
カ「そんなに上手くいくか.....」
キ「えー!絶対いいと思うんだけどなー。」
フ「試してみましょう。フュージョンを解除してしまったら、まゆらは魔法を使えないから、カイ、キルト、ルビィの3人で守ってね。ウルとまゆらのお母様を保護できても、レニシアとダークアビスは襲ってくるから油断しないこと。」
カ「今のところ他に方法がないなら仕方ない。その作戦でいくか。」
みんなが作戦に納得し、戦いに備えてゆっくり寝ることにした。
フ「長い戦いになるから、まゆらゆっくり睡眠をとってね。」
「はい!!」
私はフカフカの大きなベッドで眠りついた。
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