第455話 そこは絶対に妨害しなければならない
「むっ、これはでございます!?」
「どうしたんだ、セイカさん!?」
「どうやらワタクシは、あまりの怒りで新たな特殊能力を身に付けてしまったようでございます」
「怒りで!? 何を身に付けたんだよ!?」
「『避妊を絶対に妨害する能力』という能力でございます。効果は名前通り、避妊をする魔法、特殊能力、薬品を無効化し、避妊具を破壊しますでございます」
「ええっ!?」
絶対に妨害するのかよ!?
せっかく身に付けた魔法が使えないじゃないか!?
「親父殿、我らにも新たな力が身に付いた気がするですだぜ」
「えっ!? どんな力なんだ!?」
「これは…… どうやら大旋風に、避妊している者に威力が上がる効果が追加されたような気がしますでございます」
「なんでそんな効果が!?」
「これは避妊という悪への怒りですだぜ!」
「ああ、その通りだぜだぜ!」
「そうなのか……」
こいつらにとって、避妊は悪なのか。
「ヒモノも大変だねヨン。さて、そろそろ寝ようかなヨン。おやすみヨン」
「ああ、おやすみ、シュクレ」
「ヒモノさんは、寝ている場合ではございません! さあ、ただちに雌たちのテントに行きましょうでございます!!」
「うむ、そうするべきですだぜ!」
「そんなことするわけないだろ!」
「何を騒いでいるのかと思えば、また不潔な話ですか! 懲りない人たちですね! 洗浄します!!」
「服や体がまったく傷付かない鼻フック、ハサミを持った生物、超激しい腰痛、激痛足ツボマッサージも付けるでござんす!!」
「「あああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」
洗浄された後、鼻の両穴を思いっ切り上に引っ張られ、頬をザリガニクワガタに挟まれ、腰と両足の裏側に激痛が走った。
次の日。
「準備はできたな。では、出発しようか」
「了解ッスよ!」
俺たちは鳥類になり、飛び立った。
「ヒモノさん、そろそろ上り階段に着くのです」
「いつものヤツは、いるのか?」
「この感じは、いるようなのです」
「そうか。では、また近くに下りて、偵察をしようか」
「それなら、拠点が必要ですねでナス~。この辺に、温泉と寝心地の良いベッドがある豪邸はありませんかでナス~?」
「残念ながら、ないのです」
「幸福と書いてあるのに、幸福じゃないですねでナス~」
「まったくでナンス! こうなったら、ヒモノに豪邸を建ててもらうしかないでナンス!」
「無茶言うな!」
俺たちは地上に下りた。
「それじゃあ、偵察用鳥類を飛ばすッスよ」
「ああ、頼むよ」
偵察用鳥類が飛んで行った。
「ヒモノ、見つけたッスよ」
「いたか? どれ?」
偵察用鳥類の画面を見てみた。
そこには、エビみたいな生物が描かれた半袖のTシャツと、カニのようなものが描かれた覆面が映っていた。
両方とも宙に浮いているようだ。
「あれ? こいつは? この前の絵に描かれていたヤツか?」
「確かにそう見えるッスね」
「あの絵のモデルになった敵でごじゃんすかね?」
「わたくしの電球が、そこは不明だと言っているのです」
「そうなのか」
まあ、そこはどうでもいいか。
「ほう、なるほど、これは『
「それ前も聞いたっての!!」
何度も言わなくて良いんだよ!
「では、また情報を集めるとしようか」
「また狙撃をするのでヤンス?」
「いえ、ここは私の炎魔法で、燃やし尽くしてやりましょうであるます!!」
「あいつらは食べられそうだからダメでゴザル!」
「食べられる方法で倒すキュ!!」
「はいはい、分かったよ」
「ヒモノさん、狙撃よりも、杖ちゃんの
「なるほど、では、今回は
「了解したゾヨ」
呪文を唱えて、噴射ボタンを押した。
白く輝く球体が百体現れた。
「ド変態浮気者っぽい顔をしたお兄さんがいるオトリッ」
「むっつりスケベそうな変態お姉さんもいるみたいだねオトリッ」
白く輝く球体たちが、そう言った。
相変わらず、口の悪い連中だな!?
さっさと指示を出してしまおう!
画面に映った敵を挑発するよう指示を出した。
白く輝く球体たちは、上り階段の方に向かって行った。
白く輝く球体たちが、画面に映った。
「ねぇねぇ、そこのセンスの悪い服さん、そんなところで何やってんのオトリッ?」
「そんなところに、ずっといて、むなしくないのオトリッ?」
「君たちのやっていることって、何か意味があるのオトリッ?」
「そこにずっといて、何か利益はあるのオトリッ?」
そして、挑発し出した。
さて、どうなるかな?
「ん? Tシャツと覆面から、銀色の何かが大量に出ているようだな」
「あれはなんなのでヤンス?」
「わたくしの電球が、あれは硬貨のような形をしたものだと言っているのです」
それを出すのが、あいつらは能力なのか。
変な能力だなぁ。
なんで硬貨なのだろうか?
「こ、これはまさか『
「ええっ!? そんなわけないだろ!?」
「それもそうざますね!」
「そうだよ!」
「これは高度どころではなく、超高度なダジャレざますね!!」
「そういうことでもないっての!?」
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