第454話 新たな魔法
「ようやく臭いがしなくなってきたな……」
「く、臭かったでヤンス……」
「つらかったッスわ……」
イリーセさんの臭い汁の塊くらい臭かったな。
「これでMPが上がったんだよな?」
「はい、上がっているようなのです」
「ヒモノのMPは『知育菓子大さじ二〇杯、砂糖少々、アロマオイル大さじ二〇杯、塩少々、カレー粉少々、コショウ少々、ごま油少々、抹茶少々、爪の
「そうなのか。以前はどうだったっけ?」
「『知育菓子大さじ二〇杯、砂糖少々、塩少々、カレー粉少々、コショウ少々、ごま油少々、抹茶少々、爪の
アロマオイル大さじ二〇杯が追加されたのか。
相変わらず、分かりづらいなぁ。
「MPが上がって、めでたいであるますな、ヒモノ隊長!!」
「そうだな」
「ヒモノ隊長、MPが上がった記念に、全力で炎魔法をぶっ放したいであるます!!」
「撃っても問題ない場所があればな」
「わたくしの電球が、そこの通路なら問題ないと言っているのです」
「そうなのか。なら、そっちに向けて撃って良いぞ」
「さすが、ヒモノ隊長、話が分かるであるます!!」
「それはどうも」
「話の分かるヒモノ隊長さん、雌たちと生殖活動もしましょうであるますでございます」
「それは却下だ!?」
「また不潔なことを言っているようですね! 洗浄します!!」
「服や体がまったく傷付かない鼻フック、超激しい腰痛、激痛足ツボマッサージもくらうでござんす!!」
「「うぎゃあああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」
ぬるま湯をぶっかけられた後、鼻の両穴を思いっ切り上に引っ張られ、腰と足の裏に激痛が走った。
「では、いくであるます! うおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!」
マオンの頭上に、直径五〇メートルくらいの巨大な青い炎の球体が現れた。
前よりデカいな。
MPが上がったからか。
「燃え尽きろであるます!!」
青い炎が通路の奥に飛んで行った。
「ああ~、スッキリしたであるます!!」
「そうか。そいつは良かったな」
「ヒモノさん、そろそろ暗くなってくるのです」
「なら、今日はここまでにするか」
「なんか全身が臭いでヤンス……」
「皆さん、徹底的に洗浄してあげますよ」
「お願いするわ、セレンさんッピ」
洗浄してもらって、テントに入った。
さて、寝るとするか。
「ヒモノさん、出て来て欲しいヨン」
「ん? シュクレか? どうしたんだ?」
「また魔法を伝授しに来たヨン」
「ああ、MPが上がったからか」
テントから出た。
「それじゃあ、まずはMPを計るヨン」
俺の中を何かが通過して行ったような気がした。
「……確かに多くなっているみたいヨン」
「今回はどのくらい増えたんだ?」
「この感じだと、前より、六、七割くらい増えているみたいヨン」
「そんなに増えたのか」
ありがとう、臭いアロマオイル君!!
「でも、残念ながら、まだすべての魔法を伝授できるほどではないヨン」
「そうか。まだダメなのか」
またあの知育菓子が手に入らないかなぁ……
アロマオイルの方は、もう遠慮したいけどな。
「では、できるものだけ伝授してしまうヨン」
「ああ、分かったよ」
「それじゃあ、いくヨン」
俺の中に何かが入って来たような気がした。
「よし、終わったヨン。今回は『エロォオッタァツ』『シュクレオッタァツ』『エロォアナナシゴム』『シュクレアナナシゴム』という魔法が身に付いたヨン」
「どんな効果なんだ?」
「『エロォオッタァツ』『シュクレオッタァツ』は、元気になる魔法ヨン」
「元気にか。どう元気になるんだ? やはりシモ方面だけなのか?」
「まあ、主にシモ方面だけど、全体的にも元気になるヨン」
「ケガは治るのか?」
「治らないヨン。疲労がなくなって、活力が出るような魔法だからねヨン」
「そうなのか。何回使えるんだ?」
「今のヒモノさんだと、一回しか使えないヨン。MPを八割くらい使ってしまうからねヨン」
「そうか。使い方は?」
「対象を見ながら、魔法名を言えば良いヨン」
「分かったよ」
「『エロォアナナシゴム』『シュクレアナナシゴム』は、百パーセント避妊できる魔法ヨン」
百パーセント避妊できるだと!?
「使い方は対象を見ながら、魔法名を言えば良いヨン。男性か女性の、どちらかに使えば問題なく避妊できるヨン」
「そうなのか」
「今のヒモノさんだと、ヒモノさん自身に使った方が良さそうだねヨン」
「そ、そうかもしれないな……」
「今のヒモノさんだと、これを使うとMPを全部使い切ってしまうヨン」
消費が激しいんだな。
「効果は一日持続するヨン」
一日持つのかよ!?
素晴らしいな!!
「ヒモノさん、身に付けてはいけない魔法を身に付けてしまったようでございますね」
「セイカさん!? いつの間に!?」
「その通りですだぜ、親父殿。我は怒りで全身が震えて、涙が止まらないですだぜ」
「いや、震えてないし、涙なんて出ないだろ」
別な液体なら出るけど。
「親父、俺もだぜだぜ」
「私も良い気分はしませんせん」
「まあ、確かにそうかもしれないな」
「というわけで、親父、その魔法は使わないでくれだぜだぜ」
「えっ!? そ、それは、その……」
「使うつもりでございますか?」
「これは許せないですだぜ」
「俺もだぜだぜ」
「私もですです」
えっ!?
なんだ!?
それに、セイカさんから威圧感のようなものが出ている気がする!?
お前ら、そんなに怒っているのか!?
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