第99話 強くなるために耳をなめる!?
「それでは、始めましょうかミャン。まずは髪を上げて、左耳を出してくださいミャン」
「分かった」
ステーさんの左耳があらわになった。
キレイな耳だな。
「申し訳ありませんが、その肩パッドを外していただけませんかミャン?」
「むっ、まあ、仕方ないか」
ステーさんが棘付き肩パッドを外した。
「はい、では、塗りますよミャン」
「ああ」
リザァカさんがステーさんの耳の輪郭にホイップクリームを塗った。
「う、んっ……」
ステーさんから色っぽい声が!?
しかも、頬を紅潮させているぞ!?
色気がありすぎる!?
さらに耳たぶ、耳の裏の付け根にも塗った。
「ん、あっ……」
さらに艶のある声が!?
「ヒモノさん、洗浄しておきましょうか?」
「え、遠慮します……」
「ヒモノさん、やはりああいうのが好きなのねッピ!」
「ホイップクリームを用意しなきゃニャ!」
「宝箱を探さないとでヤンス!」
「作った方が早いわよッスわ。材料を集めないとッスわ!」
「そこの連中! それは誤解だ!」
「不潔な変態たちは、洗浄しておきましょう」
「「「「きゃああああああああああああっ!!!」」」」
メェールさんたちは洗浄された。
「ヒモノさん、完了しましたミャン」
「分かりましたよ」
うわぁ、ステーさんの左耳がホイップクリームまみれだな。
「では、なめるよ、ステーさん」
「ああ、手早くやってくれ」
俺は耳の輪郭をなぞるように、ホイップクリームをなめた。
「あ、ぅ…… んっ……」
とても甘い。
クリームもステーさんも。
次に耳たぶのホイップクリームをなめた。
「あぁ…… ぅ……」
ステーさんの息が荒くなっている。
最後に耳の裏の付け根のホイップクリームをなめた。
「あっ、ん、あ……」
ステーさんの顔が、さらに赤くなっている。
「よし、なめ終えたぞ」
「あ、ああ……」
ステーさんが俺にしなだれかかってきた。
俺はステーさんを抱き締めた。
もしかして、ステーさんは耳が弱点なのか!?
「お疲れ様でしたミャン! とても素晴らしいものを見せていただきましたミャン! ありがとうございましたミャン!」
リザァカさんが興奮気味に話しかけてきた。
って、おい!?
なんだあれは!?
「リザァカさん!? 鼻血が出てますよ!?」
しかも、結構な量だぞ!?
ダラダラと垂れている!?
「どうやら創作意欲とインスピレーションがあふれ出たようですねミャン! この程度問題ありませんよミャン!!」
そういうものなのか!?
「それよりも、ヒモノさん、私の耳もなめてくださいミャン!!」
「えっ!? なぜですか!?」
「今後の創作のためですミャン! さっそくお願いしますミャン! さあ、どうぞミャン!!!」
リザァカさんが耳を近付けて来た。
「ちょっと待ってッピ! ヒモノさん、ワタクシの耳もなめてッピ!」
「待ちなさいニャ! ヒモノは妾のをなめれば良いのよニャ!」
「ヒモノさん、私の耳もなめて良いでヤンス!」
「私の耳もなめて良いッスわ!」
メェールさんたちも耳を近付けて来た。
「あまりにも不潔ですね。全員洗浄します」
「えっ、洗浄ってどういうことですかミャン!?」
「こういうことです」
俺たちはぬるま湯をぶっかけられた。
「なんでぬるま湯をかけるのですかミャン?」
「心と体を清潔にするためです。皆さん、思考がとても不潔でしたよ」
「そ、そうなのですかミャン…… ありがとうございましたミャン……」
リザァカさんは何を考えていたのだろうか?
「おおっ、女性をなめるのと縛るのが大好きな超ド変態ドスケベ野郎スペシャル浮気者のヒモノよ、良いことを教えてあげるざます!」
「ユモア!? いきなりなんだよ!? それに俺の評価が悪くなってないか!?」
「えっ、なんですか、この声はミャン!?」
ユモアの声は、リザァカさんたちにも聞こえているようだ。
「細かいことは気にするなざます。それよりも、ヒモノ、私ちゃんが新しい特殊能力を身に付けさせたざます」
「えっ!? どんなものだ!?」
「『女性をなめるのがうまくなる能力』ざます」
「はぁっ!? なんでそんなのを身に付けさせるんだよ!?」
「いつもがんばっているヒモノにプレゼントざます」
「なら、もっとマシな能力にしてくれよ!?」
「またまたうれしいくせにざます」
「ま、まあ、あって困るわけでもないけどな……」
「ヒモノさん、洗浄しましょうか?」
「え、遠慮します……」
「やはりうれしいみたいざますね! ヒモノは超ド変態ざます!」
「うるさいぞ! そんなことを言うくらいなら、他の能力にしてくれよ!?」
「残念ながら、私ちゃんはどんな特殊能力でも与えることができるわけではないざます」
「そうだったのか? では、どんなものなら与えられるんだ?」
「私ちゃんが面白そうと思ったものだけざます」
「そうだったのか」
ギャグのステータス令嬢が面白いと思うものか……
絶対にまともなものは身に付けられないな!
「では、ド変態のヒモノよ、その能力を活用し、面白おかしく生きるざます!」
ユモアの声が聞こえなくなった。
これをどう活用しろと言うんだよ!?
「ヒモノさん、素晴らしい能力を身に付けたようですねミャン。さっそく私に使ってみてくださいミャン!」
「いいえ、ヒモノさん、ここはワタクシで試してみるのよッピ!」
「ヒモノ、妾にやってみてニャ!」
「いやいや、ここは私で試してみるでヤンス!」
「ヒモノさん、私となめ合いっこをしましょうよッスわ!」
「お姉さんも興味あるわ。お姉さんをなめてみて」
「さすがはヒモノ様、攻めた能力ですわね! ワタクシにも使用してみてくださいませ!」
「あまりにも不潔であきれますね。洗浄します」
みんな仲良く洗浄された。
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