雑記の雑記(前編)
裏話も最終回です。『マレビト来たりてヘヴィメタる!』について、今までに語る機会のなかった諸々を出し惜しみなく放出して締めくくりたいと思います。
キャラクターの詳細設定は【人物】の項目で紹介されておりますが、あれで全部ではありません。ストーリーやキャラの把握に影響しない情報は、掲載にあたって端折られています。
そんな「一応決めたけどここまで書かなくていいだろう」レベルの設定を以下に公開します。
【入山献慈】
休学中に始めたバイト先のコンビニは、父親の同級生がオーナーをしている近所の店です。
シフトは週3で月収2~3万ぐらいです。ifストーリー時点だと週4で8万前後、そこから3万ぐらいを生活費として実家に入れています (扶養家族)。
JUDAS PRIEST『Painkiller』とRIOT『Thundersteel』はお気に入りのアルバムで、各1000回は聴いていると豪語するほどです。
生粋のパワーメタラーなので、20年後も間違いなくSABATONやPOWERWOLFなどを愛聴しているはずです。
碧郎の影響でスラッシュも少し聴くようになりました。
MEGADETH『Rust In Peace』、METALLICA『Master Of Puppets』あたりは勿論、FORBIDDEN『Forbidden Evil』、ONSLAUGHT『In Search Of Sanity』なども気に入ったようです。
【真田馨】
生い立ちの項から省略した部分をそのまま掲載します。
『家族』
営業職だった父親。取引先の受付をしていた日系ブラジル人の母親を熱烈なアタックの末に口説き落とし結婚。一男一女をもうける。娘は馨と名付けられた。
両親はそれぞれの母国に対する想いから、息子にはサッカーを、娘には剣道を習わせる方針を早くから固めていた。
兄は中学までサッカーを続けていたが、部の顧問と反りが合わずに辞めてしまう。その出来事は馨にとってプレッシャーとなり、剣道を続けざるをえなくなったことが兄への反発を生んだ。
兄はスポーツそのものに嫌気が差し、その反動からかオタクの道へ直進。初めは複雑な感情を抱いていた馨も次第に態度を軟化、やがては兄妹仲も良好になっていった。
その一方で、幼い頃に見たサッカー選手としての兄への憧れは、心にしこりを残していた。理由は違えど、同じくサッカーを挫折した碧郎を意識することになるのは必然だった。
『日本での生活』
馨が剣道を始めたのは小学校2年の時。この頃はまだ平凡な選手にすぎなかった。
中学1年の夏、父親の昇進・転勤とともに引っ越し。献慈と同じ学校へ転校する。環境の変化がきっかけになったのか、剣道の選手として本格的に芽が出始める。
中2時、地域の大会で上級生相手に決めた巻き上げ面がちょっとした語り草となる。本人いわく「今やれば絶対決まると確信した」、要するに「ゾーンに入った」。
だがそれ以来、周囲からの期待が増したことで、プレッシャーが大きくなっていく。有名選手ゆえに対策を練られ、公式戦では勝ち星から遠ざかりつつある。
加えて、巻き技を組み込んだ戦術は味方からも「姑息」「生意気」などと非難の的になることが度々あり、思い悩んでいた。
2週間後に控えた玉竜旗では1年生エースに経験を積ませるため補欠、その後のインターハイに調子のピークを合わせるつもりがうまくいかず。序章の回想部分で献慈に弱みを漏らしていたのは、そんな中での出来事だった。
【宇野宮碧郎】
スラッシャーを自認する碧郎はメロスピが苦手ですが、献慈が聴くようなストレートなパワーメタルは好きです。
IRON MAIDENはポール・ディ○ノ派で、断然ブルース・ディッキン○ン派という献慈とは意見が分かれます。HELLOWEENは最初期 (カイ・ハ○セン在籍時)だけは聴いています。
【峰岸姫乃】
ifストーリーにも登場する、献慈のクラスメイトです。出身は栃木県です。
峰岸姫乃は旧姓を八巻といいます。二人の兄がいて甘え上手でしたが、中学に上がるタイミングで両親が離婚し、姫乃一人が母の連れ子となります。
甘える相手がいなくなった彼女はいつしかマウントを取れる男子を求めるようになり、その矛先は献慈へと向かったのでした。
【キルロイ】
【旧版】ではノーラ、シグヴァルドとの関係を匂わせていましたが (改訂の際に削除)、実際に生前彼らと央土を旅をしていた時期があります。
二人とは気が合い、ノーラには好意を寄せていましたが全然伝わらず、シグヴァルドによく恋愛相談をしていました。
やがて老いていく自分と不老の二人との間に負い目を感じるようになり、別れを告げます。
その後死期を悟った彼はもう一度二人に会うことを願い、一か八か禁忌の術に手を染め……結果は本編のとおりです。
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